ニュース速報

ビジネス

初閣議で補正予算編成を指示、日銀総裁人事は「全く白紙」と首相

2017年11月01日(水)23時29分

 11月1日、安倍晋三首相は1日夜の記者会見で、2017年度補正予算案の編成を初閣議で指示する考えを示した(2017年 ロイター/Toru Hanai )

[東京 1日 ロイター] - 安倍晋三首相は1日夜の記者会見で、2017年度補正予算案の編成を初閣議で指示する考えを示した。生産性向上に向けた施策や日欧経済連携協定(EPA)に伴う国内対策を盛り込む。来年4月に任期満了を迎える黒田東彦日銀総裁の後任人事を巡っては「全くの白紙」と述べ、明言を避けた。

第4次安倍内閣発足後の記者会見の冒頭、安倍首相は「生産性革命」と「人づくり革命」のための新たな政策パッケージを12月上旬に取りまとめると表明。

そのうえで、保育の受け皿整備や中小企業の生産性向上促進策、日欧EPAの大枠合意を受けた対策などについては、補正予算で対応する意向を示した。「賃上げの勢いをさらに力強いものとし、デフレからの脱却を目指す」とも語った。

日銀総裁人事に関しては言及を控えた一方、「黒田総裁の手腕を信頼している。金融政策については任せている」と高く評価した。現状は物価2%目標に届いていないが「日銀が達成に向けて取り組むことを期待している」とも述べた。

安倍首相は、週明けに行われる日米首脳会談についても触れ、トランプ大統領と北朝鮮情勢を巡って協議する考えを明らかにした。北朝鮮が引き続き「核・ミサイル開発を続けていると考えるべきだ」との認識を示した上で、首脳会談では「十分に時間をかけて北朝鮮の最新情勢を分析する」と語った。

また、憲法改正問題では「スケジュールありきではない」とし、国会での議論を深めつつ、国民の広範な賛成を得ていくスタンスをあらためて示した。

(梅川崇 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米通商代表にグリア氏指名、トランプ氏発表 元UST

ワールド

中国国営メディア、トランプ氏の関税案を非難 薬物問

ビジネス

孫ソフトバンクG会長、インド首相と会談へ=関係筋

ワールド

豪CPI、10月は前年比+2.1%で横ばい コアは
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 4
    放置竹林から建材へ──竹が拓く新しい建築の可能性...…
  • 5
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 6
    こんなアナーキーな都市は中国にしかないと断言でき…
  • 7
    早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサ…
  • 8
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 9
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 10
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 8
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中