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米国株式市場は下落、失望誘う企業決算が圧迫

2017年10月26日(木)06時56分

 10月25日、米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種とS&P総合500種は、軟調な企業決算や米国債の利回り上昇を背景に、7週間ぶりの大幅な下落率となった。写真はニューヨーク証券取引所、17日撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種とS&P総合500種は、軟調な企業決算や米国債の利回り上昇を背景に、7週間ぶりの大幅な下落率となった。

米10年債利回りは、堅調な経済指標や米税制改革の進展期待から、2.475%と、7カ月ぶり高水準を記録した。

通信大手AT&Tは、3.9%下落。第3・四半期決算が失望を誘う数字となったことから、売りが優勢となった。ベライゾンなど他の通信株も売られた。

航空機大手ボーイングは、2.8%安。四半期決算で、空中給油機KC46に絡み3億2900万ドルの費用を計上したことが圧迫材料となった。

S&P指数がカバーする11の主要セクターが全てが下落した。

半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は13.5%安。第4・四半期の売上高が前期から減少するとの見通しを示したことが嫌気された。

チポトレ・メキシカン・グリルは14.6%安。第3・四半期決算が失望を誘う数字となったことが圧迫材料。

ニューヨーク証券取引所の騰落銘柄数は、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回り、比率は2.96対1だった。ナスダックも2.07対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約73億株で、直近20営業日平均の59億1000万株を上回った。

トランプ大統領がフォックス・ビジネスとのインタビューで、次期米連邦準備理事会(FRB)議長人事について、イエレン議長の続投も依然検討していると明らかにしたことを受け、米国債利回りは低下、株価は下げ幅を縮小した。

ある市場関係者は「イエレン議長がまだ検討対象として残っていることに市場は安堵(あんど)しているのかもしれない」とし、「よりタカ派的なテイラー氏、もしくはウォーシュ氏が検討対象から外れたと市場は受け止めている可能性がある」と説明した。

*内容を追加しました。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 23329.46 -112.30 -0.48 23431.09 23451.51 23251.11 <.DJI>

前営業日終値 23441.76

ナスダック総合 6563.89 -34.54 -0.52 6587.22 6600.65 6517.93 <.IXIC>

前営業日終値 6598.43

S&P総合500種 2557.15 -11.98 -0.47 2566.52 2567.40 2544.00 <.SPX>

前営業日終値 2569.13

ダウ輸送株20種 9790.09 -161.42 -1.62 <.DJT>

ダウ公共株15種 746.34 -3.03 -0.40 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1229.27 -16.11 -1.29 <.SOX>

VIX指数 11.23 +0.07 +0.63 <.VIX>

S&P一般消費財 721.24 -2.77 -0.38 <.SPLRCD>

S&P素材 367.52 -1.86 -0.50 <.SPLRCM>

S&P工業 611.90 -6.36 -1.03 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 551.05 -1.63 -0.29 <.SPLRCS>

S&P金融 442.52 -2.19 -0.49 <.SPSY>

S&P不動産 199.44 -0.56 -0.28 <.SPLRCREC>

S&Pエネルギー 497.25 -3.42 -0.68 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 960.24 -1.12 -0.12 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 148.86 -3.47 -2.28 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1053.21 -3.57 -0.34 <.SPLRCT>

S&P公益事業 277.47 -1.22 -0.44 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.10億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21735 - 25 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21710 - 50 大阪比 <0#NIY:>

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