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EU銀行監督当局、英離脱に伴うクリフエッジ回避を=BaFin
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10月24日、独連邦金融サービス監督庁(BaFin)は、欧州連合当局は英国が諸条件の合意なしに離脱し、同国に拠点を置く銀行が「断崖絶壁(クリフエッジ)」から転落するような状況に直面した場合、市場の混乱を防ぐために規制を一時的に修正する必要があるとの見解を明らかにした。写真はフーフェルト長官、ヴィースバーデンで1月撮影(2017年 ロイター/Ralph Orlowski)
[ロンドン 24日 ロイター] - ドイツ連邦金融サービス監督庁(BaFin)は24日、欧州連合(EU)当局は英国が諸条件の合意なしに離脱し、同国に拠点を置く銀行が「断崖絶壁(クリフエッジ)」から転落するような状況に直面した場合、市場の混乱を防ぐために規制を一時的に修正する必要があるとの見解を明らかにした。
BaFinのフーフェルト長官はロンドンで開催されたイベントで、英国のEU離脱(ブレグジット)は「容易な仕事でないことは間違いない」と発言。すでに5回行われた離脱交渉で十分な進展が見られていないことを受け、当局者は「クリフエッジの状態」を想定しなければならないと述べた。
さらに長官は「ロンドンとEU域内の事務所とで営業を総合的に分割する計画を持っている銀行は、長年かけて構築してきたエコシステム全体を変更し、分離する必要がある。それにはIT(情報技術)インフラや知識、プロセス、人員が含まれる」と話した。
長官は、ハブとしての役割を移管する際には適切なバランスを見つける必要があると指摘。「EUの子会社に適切な管理システムが備わっておらず、必要な管理機能を充足させるため、ロンドンの親会社や関連会社に頼りきりになることは認められない」と述べた。