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NY外為市場=ユーロ上昇、独貿易統計やECB当局者発言で
10月10日、ユーロ/ドルが上昇し1週間ぶり高値をつけた。8月のドイツ貿易統計で輸出が1年ぶりの大きな伸びとなったことなどが背景。2016年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ユーロ/ドル
ユーロは今年に入り上昇しているが、最近はスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題の影響で伸び悩んでいる。ユーロ/ドルは、域内経済指標が底堅い内容であるにもかかわらず、過去1カ月間で3%強値下がりしている。
ING銀(ロンドン)のFXストラテジスト、ビライ・パテル氏は「市場の焦点は政治から経済に移行しつつあり、そのことがユーロを押し上げている。ユーロ相場は(26日の)ECB理事会まで底堅く推移する見込みだ」と述べた。
ドイツの8月貿易統計は、輸出が前月比3.1%増となり、伸び率は12カ月ぶりの大きさだった。輸入は同1.2%増だった。
ラウテンシュレーガー専務理事は9日、インフレを抑制している要因は一時的なものであるため、ECBは来年、資産買い入れを縮小し、将来的に買い入れを終了させる必要があるとの考えを示した。同発言を受け、ユーロ/ドル
こうしたなか、スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相はこの日、州の独立を宣言する一方、中央政府との協議を可能にするため、効力は一時停止すると発表した。これを受けユーロは一時的に伸び悩んだ。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.45%安の93.261。一時、1週間ぶりの安値となる93.137をつけた。
ドル/円 NY終値 112.44/112.47
始値 112.41
高値 112.47
安値 112.00
ユーロ/ドル NY終値 1.1806/1.1807
始値 1.1781
高値 1.1825
安値 1.1774
(表はロイターデータに基づいています)