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NY外為市場=ユーロ上昇、独貿易統計やECB当局者発言で

2017年10月11日(水)06時52分

 10月10日、ユーロ/ドルが上昇し1週間ぶり高値をつけた。8月のドイツ貿易統計で輸出が1年ぶりの大きな伸びとなったことなどが背景。2016年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 10日 ロイター] - ユーロ/ドルが上昇し1週間ぶり高値をつけた。8月のドイツ貿易統計で輸出が1年ぶりの大きな伸びとなったことに加え、欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー専務理事が来年の資産買い入れ縮小と将来的な買い入れ終了の必要性に言及したことが材料となった。

ユーロは今年に入り上昇しているが、最近はスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題の影響で伸び悩んでいる。ユーロ/ドルは、域内経済指標が底堅い内容であるにもかかわらず、過去1カ月間で3%強値下がりしている。

ING銀(ロンドン)のFXストラテジスト、ビライ・パテル氏は「市場の焦点は政治から経済に移行しつつあり、そのことがユーロを押し上げている。ユーロ相場は(26日の)ECB理事会まで底堅く推移する見込みだ」と述べた。

ドイツの8月貿易統計は、輸出が前月比3.1%増となり、伸び率は12カ月ぶりの大きさだった。輸入は同1.2%増だった。

ラウテンシュレーガー専務理事は9日、インフレを抑制している要因は一時的なものであるため、ECBは来年、資産買い入れを縮小し、将来的に買い入れを終了させる必要があるとの考えを示した。同発言を受け、ユーロ/ドルは0.6%高の1.1805ドルと、10月2日以来の高値をつけた。ECBは26日の理事会で来年の債券買い入れ方針に関する決定を行うと予想される。

こうしたなか、スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相はこの日、州の独立を宣言する一方、中央政府との協議を可能にするため、効力は一時停止すると発表した。これを受けユーロは一時的に伸び悩んだ。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.45%安の93.261。一時、1週間ぶりの安値となる93.137をつけた。

ドル/円 NY終値 112.44/112.47

始値 112.41

高値 112.47

安値 112.00

ユーロ/ドル NY終値 1.1806/1.1807

始値 1.1781

高値 1.1825

安値 1.1774

(表はロイターデータに基づいています)

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