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インタビュー:黒田日銀の政策、大きな方向転換不要=小池百合子氏
10月6日、小池・希望の党代表はインタビューで、黒田日銀総裁の金融政策について方向性を支持すると述べた。写真は都内で同日撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)
[東京 6日 ロイター] - 小池百合子・希望の党代表(東京都知事)は6日、ロイターのインタビューで、黒田東彦日銀総裁の金融政策について方向性を支持すると述べた。次期総裁人事については、金融政策を急激に変えると株式市場に影響すると語った。
衆院選に出馬しない考えは変わらず、状況によって考え直すこともないと述べた。
主な一問一答は以下の通り。
――総選挙に出馬しない考えに変わりはないか。
「変わらない」
──状況によって考え直すことがありえるか。
「ない」
──将来、日本の首相になりたいと思うか。
「いま、都知事でがんばるという意志を強く持っているので、考えたことがない」
──選挙後の首班指名では、安倍晋三首相や他の自民党、野党議員を指名することはありえるか。村山富市内閣の話に言及しているが。
「選挙をやってみないとわからない。村山総理誕生というのは、あの時は安保政策が水と油のところがくっついた、それでも政権を取り戻したかった、そのエゴイズムを言いたかったのであって、それがいいとは言っていない」
──全ての選択肢がありえるということか。
「そうですね、現時点では」
──政治家になったのは何がきっかけか。
「政治家になった1992年、その前に何があったか、ニュースキャスターで何を伝えたか。ベルリンの壁の崩壊だ。赤の広場、ロシア、モスクワ、あの旗がだんだん降りていく、そのシーンをニュースキャスターで伝えた。世界は大きく変わっている。その中で日本はいったいどうなるのか、そのことを私は伝える側から、ニュースプレゼンターから、ニュースメーカーになった。政治の動きがあまりに遅いから。外から批評をするより、中でプレーヤーとして直接携わろうと決めた」──総理大臣は靖国神社を参拝するべきか。
「その人の考えだと思う。国のために亡くなった方をウォーシップ(崇敬)するというのはどこの国でもやっている。問題は、そこに誰が眠っているのかということを論じる方々が多いこと。私はそこにあまり固執することはないのではないかと思う」
──自分が総理になった場合靖国参拝するか。
「控えると思う。(外交等)総合的に考えて」
──黒田日銀総裁に対する評価は。現在の金融政策は継続されたほうがいいか。
「異次元金融緩和をこれまで進めてこられた。残念ながらデフレは治癒していない。しかし、大きく方向性を変える必要はないと思う」
「国があまりにも国債を買い過ぎているという問題もあるが、私が希望の党の政策に盛り込んでいるのは、3つの矢の3番目の成長戦略があまりにも弱いということ。特区の活用などが総理のお友達の問題でスローダウンしている」
──日銀の今の方向性を支持するか。
「支持する」
──次の日銀総裁はどういう資格を持つべきか。
「今の延長の部分はあろうかと思う。あまり急激に変えるということは、株式市場にも影響を与えるのではないか」
(宮崎亜巳、Linda Sieg、Megumi Lim 編集:田巻一彦)