ニュース速報

ビジネス

ドルが下げ幅縮小、強い米非製造業指数で=NY市場

2017年10月05日(木)06時47分

 10月4日、終盤のニューヨーク外為市場では、強い米非製造業指数の発表を受けて、ドルが他の主要通貨に対して下げ幅を縮小した。昨年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、強い米非製造業指数の発表を受けて、ドルが他の主要通貨に対して下げ幅を縮小した。ドル指数<.DXY>は93.259まで下げた後、終盤は0.7%安の93.479で取引された。

ドルは9月の米雇用統計の発表を6日に控えて、持ち高調整の売りが先行した。しかし9月のISM非製造業総合指数が2005年8月以来約12年ぶりの高水準になると、下げ幅を縮めた。

BKアセット・マネジメントの外為戦略部門のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「ISM非製造業指数の内容はことごとく米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げを支持しているようだ」と述べた。

この日公表の9月のADP民間雇用者数も市場を上回った。

CMEグループのFEDウォッチによると、市場が織り込む12月利上げの確率は前日の78%から83%に上がった。

イエレンFRB議長がミズーリ州で行われた地銀業界の会合であいさつしたが、経済や金融政策への言及はなかった。

トランプ米大統領が次期FRB議長に、当初有力視されたウォーシュ元FRB理事ではなく、よりタカ派度の低いパウエルFRB理事を選ぶ可能性が高いとの見方が広がったことも、ドルの持ち高調整が進む要因になった。

米政治専門サイト「ポリティコ」は3日、ムニューシン米財務長官は次期FRB議長にはウォーシュ氏よりもパウエル氏が適任だと考えていると伝えた。4日はほかにもウォーシュ氏起用に否定的な報道が散見された。

コメルツ銀行の通貨調査ヘッド、ウルリッヒ・ロイヒトマン氏は「わずか数日前には、引き締め賛成派とみられるウォーシュ氏が次期FRB議長に就くとだれもが予想していた。それが、慎重に引き締めを進めそうなパウエル氏が指名される公算が大きいとの見方に変わった」と述べた。

ドル/円 NY終値 112.74/112.77

始値 112.38

高値 112.93

安値 112.33

ユーロ/ドル NY終値 1.1759/1.1760

始値 1.1772

高値 1.1788

安値 1.1747

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国主席との会談急がず、報復関税は「問題ない」=ト

ワールド

スウェーデンの学校で銃撃、10人死亡か 警察「テロ

ワールド

米連邦政府職員2万人超、政権の退職勧奨に応じる

ビジネス

分散投資型のヘッジファンドが人気、市場動向不安定で
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 6
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 7
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    メキシコ大統領の外交手腕に脚光...「トランプ関税」…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中