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ドルが下げ幅縮小、強い米非製造業指数で=NY市場
10月4日、終盤のニューヨーク外為市場では、強い米非製造業指数の発表を受けて、ドルが他の主要通貨に対して下げ幅を縮小した。昨年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、強い米非製造業指数の発表を受けて、ドルが他の主要通貨に対して下げ幅を縮小した。ドル指数<.DXY>は93.259まで下げた後、終盤は0.7%安の93.479で取引された。
ドルは9月の米雇用統計の発表を6日に控えて、持ち高調整の売りが先行した。しかし9月のISM非製造業総合指数が2005年8月以来約12年ぶりの高水準になると、下げ幅を縮めた。
BKアセット・マネジメントの外為戦略部門のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「ISM非製造業指数の内容はことごとく米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げを支持しているようだ」と述べた。
この日公表の9月のADP民間雇用者数も市場を上回った。
CMEグループのFEDウォッチによると、市場が織り込む12月利上げの確率は前日の78%から83%に上がった。
イエレンFRB議長がミズーリ州で行われた地銀業界の会合であいさつしたが、経済や金融政策への言及はなかった。
トランプ米大統領が次期FRB議長に、当初有力視されたウォーシュ元FRB理事ではなく、よりタカ派度の低いパウエルFRB理事を選ぶ可能性が高いとの見方が広がったことも、ドルの持ち高調整が進む要因になった。
米政治専門サイト「ポリティコ」は3日、ムニューシン米財務長官は次期FRB議長にはウォーシュ氏よりもパウエル氏が適任だと考えていると伝えた。4日はほかにもウォーシュ氏起用に否定的な報道が散見された。
コメルツ銀行の通貨調査ヘッド、ウルリッヒ・ロイヒトマン氏は「わずか数日前には、引き締め賛成派とみられるウォーシュ氏が次期FRB議長に就くとだれもが予想していた。それが、慎重に引き締めを進めそうなパウエル氏が指名される公算が大きいとの見方に変わった」と述べた。
ドル/円 NY終値 112.74/112.77
始値 112.38
高値 112.93
安値 112.33
ユーロ/ドル NY終値 1.1759/1.1760
始値 1.1772
高値 1.1788
安値 1.1747