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ユーロ圏インフレ正常化、世界経済不透明で一層困難=ECB副総裁
9月1日、ECBのコンスタンシオ副総裁(写真)は、米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難になっているとの見解を示した。写真はエストニアで6月撮影(2017年 ロイター/Ints Kalnins)
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は1日、米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難になっているとの見解を示した。
イタリアのチェルノッビオで開かれた会議での発言。
副総裁は「米国を中心に、世界経済回復の力強さを巡る不透明感が強まっていることで、ユーロ圏のインフレおよび失業者数の水準の正常化が一段と困難になっている」と述べた。
「年初に見込まれていた世界的な力強いリフレ局面も実現していない」と指摘。
「従って、インフレと失業者を容認できる水準に正常化するという任務は引き続き困難だ」と述べた。
副総裁はまた、比較的力強い世界的な成長にもかかわらず、市場のボラティリティ―の急激な上昇や金融環境が引き締まるリスクにも警戒感を示した。
「米国または新興国の動向、あるいは地政学リスクから、長期間続いている低ボラティリティ―が急上昇し、それに伴って金融状況が急激に悪化する可能性がある」と述べた。
*内容を追加しました。
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