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ドル小動き、堅調な米指標でも米国債利回り上昇せず=NY市場
6月22日、ニューヨーク外為市場では、ドルは小動きにとどまった。堅調な米経済指標が発表されたが、米国債利回りが上昇しなかったことで積極的なドル買いにつながらなかった。写真はドル紙幣、4月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 22日 ロイター] -
22日のニューヨーク外為市場では、ドルは小動きにとどまった。堅調な米経済指標が発表されたが、米国債利回りが上昇しなかったことで積極的なドル買いにつながらなかった。
終盤のユーロ/ドル
ドルは今週、複数の米連邦準備理事会(FRB)高官の年内再利上げに前向きな発言で値上がりする場面があった。ただその後市場では、足元の緩やかな米景気拡大ペースは追加利上げを正当化しないのではないかとの見方が広がり、ドル高の勢いが弱まった。
この日も米失業保険申請統計で労働市場の引き締まりが示され、4月米住宅価格指数が予想以上に上昇したものの、市場の反応は乏しかった。BKアセット・マネジメントのFX戦略マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「市場はFRBのタカ派姿勢を受け入れておらず、下半期の米経済成長に疑念を持っている」と指摘した。
こうした市場の見方を反映し、米国債市場では21日に長短利回りスプレッドが約10年ぶりの低水準に縮小。レウミ・インベストメント・サービシズのグローバル資産配分責任者ウンベルト・ガルシア氏は「米国債利回りに大きな押し上げ圧力があるとは思わない」と述べた。
ポンドは終盤にドルとユーロに対して買い優勢となった。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)金融政策委員会のフォーブス委員が、もはや利上げを先送りすべきでないと語ったことが材料視された。
直近のポンド/ドル
ノルウェークローネは上昇。中央銀行が今年と来年の政策金利見通しを上方修正し、利下げの可能性がなくなったと表明した。
ドル/円 NY終値 111.32/111.34
始値 111.26
高値 111.44
安値 111.08
ユーロ/ドル NY終値 1.1150/1.1155
始値 1.1163
高値 1.1172
安値 1.1140