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米ADP民間雇用が予想大きく上回る、5月25.3万人増
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6月1日、5月の米ADP民間部門雇用者数の伸びは25万3000人で、市場予想を大きく上回った。写真はデンバーの就職フェア会場で2014年9月撮影(2017年 ロイター/Rick Wilking)
[1日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)と、ムーディーズ・アナリティクスが発表した、5月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の伸びは25万3000人で、市場予想(18万5000人)を大きく上回った。
労働市場の需給が引き締まるなか、賃金の伸びが加速する可能性を示した。
前月の増加幅は、当初公表の17万7000人から17万4000人に下方修正した。昨年10月以来の低水準だった。
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「現下の労働市場(需給)がかなり引き締まっていくとの見方を踏まえれば、2018年にかけて賃金の伸びは相当大きく加速する」と予想した。
ザンディ氏は、経済が2%前後で成長すれば、雇用創出ペース(月約20万人)は労働力の伸びを大きく上回ると指摘。「労働力不足は急速に各企業最大の問題となりつつあり、今後悪化するだけだろう」とも話した。
トムソン・ロイターのデータによれば、13─14日の連邦公開市場委員会(FOMC)が金利を0.25ポイント引き上げると、市場が織り込む確率は94.7%となっている。
2日には、5月雇用統計が公表される。ロイターのエコノミスト調査によると、民間部門の雇用増加幅は17万3000人と、前月の19万4000人から鈍化、失業率も変わらずの4.4%を見込んでいる。