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ドル底堅く推移、原油安で資源通貨下落=NY市場
5月25日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが底堅く推移した。2016年10月撮影(2017年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが底堅く推移した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けたドル売り圧力が続いたが、原油安に伴って資源通貨が下落したことや、堅調な米経済指標などがドルの支えになった。
終盤の主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.04%安の97.197。海外では96.88まで下げる場面があった。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟産油国は25日に9カ月の減産延長を決定。ただ減産幅拡大やより長い期間の減産への期待が裏切られたため、原油価格が急落し、カナダドルや豪ドルなどが値下がりした。
FOMC議事要旨では、最近の米経済指標の弱さが一時的だと確認できるまで利上げを控えるというのがメンバーの一致した意見だったことが判明。ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのグローバル商品・市場戦略ディレクター、カール・シャモッタ氏は「議事要旨公表後にドル指数はやや軟調気味になったと見える。急速な金利正常化案は今のところ議論の対象になっていない」と話した。
それでもこの日、米失業保険申請のデータで経済の先行きに明るさが増していることが分かると、ドル指数は下げ幅を縮小した。シャモッタ氏によると、米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事の発言でリスク志向が上向いた面もあった。ブレイナード氏は、世界経済の改善によってFRBの米経済見通しに対するリスクが低下しているとの認識を示した。
ポンドは、第1・四半期の英国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方改定された影響で、ドルとユーロに対して下落。直近のポンド/ドル
ドル/円 NY終値 111.82/111.85
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ユーロ/ドル NY終値 1.1209/1.1212
始値 1.1215
高値 1.1226
安値 1.1194