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トランプ氏「NAFTA再交渉可能」、条件合意失敗なら撤廃
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4月27日、トランプ米大統領は、NAFTA再交渉に楽観的な見方を示した。写真はホワイトハウスで26日撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米大統領は27日、米国は北米自由貿易協定(NAFTA)についてメキシコ、およびカナダと再交渉できると楽観的な見方を示したものの、「公正な」通商条件で合意できなかった場合はNAFTAを撤廃するとの意向を示した。
トランプ氏はアルゼンチンのマクリ大統領との会談で、NAFTA撤廃を計画していたが、メキシコとカナダの両国首脳と協議した後、何らかの合意が得られるか見るために撤廃計画は延期したと説明。
トランプ大統領は記者団に対し「システム全体にとりかなりの衝撃となる可能性のあるNAFTA撤廃よりも、再交渉を進めることにした」と述べた。ただ「米国にとり公正な合意が得られなかった場合、NAFTAを撤廃する」とした。
NAFTAをめぐっては前日、米政府高官がトランプ大統領が離脱の大統領令を出すことを検討していると表明。ただその後、ホワイトハウスは声明で、トランプ大統領が同日、カナダとメキシコの首脳と電話会談し、NAFTAの再交渉を目指すが、条約を停止する考えはないと明言したことを明らかにした。
トランプ氏はこの日、ツイッターでメキシコのペニャニエト大統領とカナダのトルドー首相から電話があったことを明らかにし、「関係は良好だ。良好な合意が得られる公算は非常に高い」とツイートした。