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米2月中古住宅販売、供給不足で3.7%減 予想超える減少

3月22日、2月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比3.7%減の548万戸だった。写真は米メリーランド州の中古販売物件の看板。2014年2月撮影。(2017年 ロイター/Gary Cameron)
[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した2月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.7%減の548万戸だった。市場予想は2.0%減の557万戸だった。供給不足が続く中で住宅価格が上がっており、潜在的購入者の動きが鈍った。
1月の数字は改定なしの569万戸。2007年2月以来の高水準だった。
前年同月比でみると2月の中古住宅販売戸数は5.4%増加した。住宅ローン金利が上昇する中でも住宅市場が安定的に回復していることを示した。労働市場は最大雇用に近づいており、住宅需要を勢いづけている。ただ、住宅価格は供給不足により高い水準で推移しており、販売を抑制し続けている。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「手頃な価格での供給が低調となっていることで価格が押し上げられ、潜在購入者の購買力に圧力がかかっている」と述べた。
市場に出て売れ残った住宅在庫は175万戸だった。前月から4.2%増えたものの、依然として過去最低だった昨年12月の165万戸に近い水準にある。前年同月比は6.4%減と、21カ月連続で減っている。
供給不足が続く中で、中古住宅の中間販売価格は前年同月比7.7%上昇の22万8400ドルだった。60カ月連続の上昇となっている。
2月の在庫比率は3.8カ月。前月は3.5カ月だった。健全な需給バランスの目安は6カ月とされる。
初めての住宅購入者の割合は32%と、前月の33%から低下。エコノミストらは堅調な住宅市場には同比率は40%である必要があるとしている。