ニュース速報

ビジネス

インタビュー:GPIF、今年はPE・インフラ投資拡大へ=理事長

2017年01月19日(木)18時01分

 1月19日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長は、GPIFが今年、プライベートエクイティとインフラ事業への投資を増やす計画だと明らかにした。昨年4月の記者会見で撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[香港 19日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長はロイターのインタビューで、GPIFが今年、プライベートエクイティ(PE)とインフラ事業への投資を増やす計画だと明らかにした。

また、リターンの拡大に向け、近く不動産投資を開始し、オルタナティブ投資の割合を現行の0.04%から引き上げる可能性があると語った。

GPIFは昨年9月末時点の運用資産が132兆8000億円で世界最大の年金基金。

高橋理事長は春までにコンサルタントを1人、できれば夏までにゲートキーパーと呼ばれる専門家を複数採用して、年内にファンド・オブ・ファンズに投資したいと語った。

GPIFは運用資産の5%までPE・インフラ投資に充てることが可能だが、投資の大半は日本の国債と国内株に振り向けられている。

GPIFの運用額の大きさから、投資戦略のシフトによって、PE会社には多額の投資資金がもたらされる可能性がある。

高橋理事長は、日本国内には投資機会が乏しいため、GPIFの新たな投資先は海外資産となる可能性が高いと指摘。「日本の資産を買いたいところだが、国内にはインフラやPE関連の案件がわずかしかない」と語った。

また、将来的に海外のファンドと共同投資を行う可能性も示唆。まずはファンド・オブ・ファンズ型の投資を始め、次の段階でカナダ公的年金基金投資委員会(CPPIB)やシンガポール政府投資公社(GIC)のような大手ファンドとの共同投資を検討したいと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米通商代表にグリア氏指名、トランプ氏発表 元UST

ワールド

中国国営メディア、トランプ氏の関税案を非難 薬物問

ビジネス

孫ソフトバンクG会長、インド首相と会談へ=関係筋

ワールド

豪CPI、10月は前年比+2.1%で横ばい コアは
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 4
    放置竹林から建材へ──竹が拓く新しい建築の可能性...…
  • 5
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 6
    こんなアナーキーな都市は中国にしかないと断言でき…
  • 7
    早送りしても手がピクリとも動かない!? ── 新型ミサ…
  • 8
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 9
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 10
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 8
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中