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英国、EU離脱交渉で加盟の一部維持は目指さず=首相演説原稿

2017年01月17日(火)10時05分

 1月16日、英首相官邸によると、メイ首相はEU離脱(ブレグジット)交渉について17日に行う演説で、加盟の一部を維持するような合意は目指さない考えを表明する。写真は9日、ロンドンのイングランド及びウェールズ慈善事業委員会でスピーチするメイ首相(2017年 ロイター/Dan Kitwood)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英首相官邸によると、メイ首相は欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉について17日に行う演説で、加盟の一部を維持するような合意は目指さない考えを表明する。

首相官邸が演説原稿の抜粋を事前に公表した。

それによると、首相は演説で「われわれはEU加盟国との間で、新規で対等なパートナーシップを求める」と述べる見通しだ。

さらに「加盟の一部を維持したり、準加盟国のようなかたちをとることはない。他の国々が採用しているモデルを求めることもしない。離脱にあたって加盟の部分的維持は考えない」と表明する。

抜粋では、将来EUとの間に求める通商関係のあり方や、離脱交渉で優先する12分野については明確にしていない。

複数のメディアは、12分野に単一市場からの撤退と国境管理の権限回復が含まれると報じた。欧州司法裁判所の管轄から英国が外れることも含まれると報じられている。

報道によると、関税同盟をめぐる方針はやや曖昧となる可能性があるが、新たな通商関係の構築を強調することで、現在の形での同盟への参加を維持できないことが明確になるという。

メイ首相は、英国が「世界の有能な人材」を引き寄せ、欧州にとどまらず世界中の国々と関係を築く「グローバルな貿易国」となることを望むと述べる見通しだ。

また、EUの繁栄が英国の国益だとし、「英国は今後も信頼できるパートナーであり、協力的な同盟国かつ友好国であり続ける」と表明、「できるだけ自由に取引し、持続的な友好関係を通じて全ての国がより安全となり繁栄するよう協力することを望む」と述べる見込みだ。

ロイター
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