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米国株が続落、アップルなどハイテク株に売り 年間ではプラスで終了
12月30日、米国株式市場は薄商いとなるなか続落し、2016年の取引を終えた。写真は2013年10月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は薄商いとなるなか続落し、2016年の取引を終えた。アップルを中心にハイテク株が下げを主導した。ただ、通年の上昇率はダウ工業株30種が13.4%、S&P総合500種が9.5%と、好調な1年となった。
米大統領選以降、新政権による減税措置や規制緩和、刺激策への期待から、株価は急伸。ただ、今週に入り勢いは幾分失速し、大統領選後約8%上昇していたダウは週間で選挙後初の下落を記録した。S&Pもこの日3日続落となった。
BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「急伸を受けた一服商状」とし、「政策の内容、政策実施の時期、どのように経済に影響するかといった不透明性に焦点が移っている」と語った。
アップルはこの日、0.8%安で終了。2017年1ー3月期にiPhone(アイフォーン)を1割程度減産する見通しとの日本経済新聞の報道を嫌気した。
アップルのサプライヤー、半導体設計開発のシーラス・ロジックや通信用半導体大手クアルコムも売られた。
ハイテク大手のマイクロソフトやアルファベットは1%超下落した。
医薬品OPKOヘルスは19%安。成長ホルモン分泌不全症の治療薬について、成人を対象とした後期治験で目ぼしい成果を得られなかったと発表した。
米取引所の合計出来高は約56億株で、過去20営業日平均の68億株を下回った。騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.23対1で下げ優勢、ナスダックが1.49対1で下げ優勢だった。