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ドル117円前半で方向感出ず、参加者限られ薄商い
12月27日、午後3時のドル/円は、前日の東京時間午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の117.30/32円だった。クリスマス休暇で海外の参加者が限られて薄商いとなり、方向感は出なかった。写真は都内で2013年2月撮影(2016年 ロイター/Shoehei Miyano)
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日の東京時間午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の117.30/32円だった。クリスマス休暇で海外の参加者が限られて薄商いとなり、方向感は出なかった。117円ちょうど付近には、根強い押し目買い需要があると見られている。
豪州、香港、ロンドン市場が休場で参加者が限られる中、株が小幅高になったことや、シンガポール勢の打診買いなどで、底固い推移となった。
東京時間は仲値公示にかけて実需筋の動きが見られたが、午後は「ほぼ閑散」(国内金融機関)としたもよう。欧州時間もロンドン勢が休暇のため動意は出にくいと見られ「117円前半を軸にした小動きが続きそうだ」(同)という。
ニューヨーク時間には休暇明けの投機筋の一部が取引に復帰すると見られており「米金利とともに、ドルに動きが出るかもしれない」(邦銀)との見方が出ていた。
朝方発表された、消費者物価(11月全国、12月東京都区部)や、全世帯の実質消費支出、11月の完全失業率では、弱さが目立ったが、為替市場への影響は限定的だった。
11月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は99.8となり、前年同月比0.4%低下。東京都区部消費者物価指数(同)は99.5となり、前年同月比0.6%低下した。
日銀の黒田総裁は前日、円安は輸入物価の上昇を通じて物価の押し上げに作用すると述べた。
「東京の物価は大きく下振れしている。円安が物価に効くにはラグがあるが、足元の物価動向が近い将来、上向いてくるとも思えない。期待インフレ率は押し下がったままだ」(国内エコノミスト)との指摘がある。
一方、午後に日銀は、生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価(日銀版コアコアCPI)の前年比上昇率が11月にプラス0.2%になったと発表したが、相場の反応は限られた。10月のプラス0.3%を下回った。
ドル/円
午後3時現在 117.30/32 1.0444/48 122.52/56
午前9時現在 117.18/20 1.0453/57 122.50/54
前日午後5時 117.14/19 1.0457/61 122.53/57
(為替マーケットチーム)