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早めの利上げ、米経済に恩恵=カンザスシティー連銀総裁

11月18日、米カンザスシティー連銀のジョージ総裁は、早めの利上げが米経済に恩恵をもたらすとの認識を示した。写真はワシントンのFRB。昨年9月撮影(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ヒューストン 18日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)による早めの利上げが米経済に恩恵をもたらすとの認識を示した。エネルギー関連会議向けの講演原稿で述べた。
金利を過度に低い水準に維持すれば、労働市場が著しく引き締まり、インフレ高進を招く恐れがあると指摘した。
総裁は「金融政策は、米経済の過熱に伴うリスクを意図的に高めるべきではない」とし、FRBは「フェデラルファンド(FF)金利を緩やかに引き上げる必要がある」と述べた。
早めの利上げは、金利変更が実体経済に波及するのに一定の時間を要することを勘案していると説明した。12月利上げを支持するかは言及しなかった。
また、現在の原油相場の水準は石油・ガスの掘削活動を促しており、エネルギー業界の投資が今後、米経済を支援する見込みと述べた。
ただ石油輸出国機構(OPEC)の減産協議が物別れに終わるなどした場合には、原油相場を下押しし、投資を抑制する可能性もあるとした。