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ドル102円半ばで上値重い、FOMC前に様子見
9月21日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.55/57円だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けてドル高/円安の流れが強まったが上昇は一服、FOMCを前に様子見ムードが強まった。写真のドル円紙幣は2013年2月都内で撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.55/57円だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けてドル高/円安の流れが強まったが、上昇が一服すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強まった。
日銀会合の結果発表を受けてドル/円は、いったん101.00円に下落した。イールドカーブを立てる方策などが盛り込まれたが、為替の初期反応としては、追加緩和との受け止めは強まらなかったとみられている。
ただ、先行きの緩和への前向きな姿勢が示されたとの受け止めも出て、いったん下落した後は切り返し、一時102.79円に上昇した。
日銀は、金融市場調節目標をこれまでのマネタリーベースから利回り曲線(イールドカーブ)に変更する金融政策の枠組みの大幅な修正を決定した。短期金利の操作対象となるマイナス金利幅は現行の0.1%を今回は維持する一方、新たに長期金利(10年国債金利)がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買い入れを行う。長期国債の買い入れは、保有額が年間80兆円程度増加する現行ペースをめどとする、とした。
ドル/円は、午後3時にかけて102円半ばから後半を軸にしたもみ合いが続き、やや上値が重くなった。きょうはFOMCの結果発表を控えており、「相場がひっくり返されるリスクも残る。安易な上値追いはしにくい」(国内金融機関)との声が出ていた。
午前のドル/円は、日銀会合の結果を待つムードが強まり、101円後半を軸にしたもみ合いとなった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を目前に、ドルは短期筋による仕掛け的な売りを受け、一時101.20円まで下落したが、間もなく切り返して101円後半に反発した。
財務省が朝方に発表した8月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は187億円の赤字となった。3カ月ぶりの赤字。
ドル/円
午後3時現在 102.55/57 1.1132/36 114.17/21
午前9時現在 101.60/62 1.1151/55 113.30/34
NY午後5時 101.71/73 1.1149/54 113.39/43