ニュース速報

ビジネス

ドル102円半ばで上値重い、FOMC前に様子見

2016年09月21日(水)15時35分

 9月21日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.55/57円だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けてドル高/円安の流れが強まったが上昇は一服、FOMCを前に様子見ムードが強まった。写真のドル円紙幣は2013年2月都内で撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の102.55/57円だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を受けてドル高/円安の流れが強まったが、上昇が一服すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強まった。

日銀会合の結果発表を受けてドル/円は、いったん101.00円に下落した。イールドカーブを立てる方策などが盛り込まれたが、為替の初期反応としては、追加緩和との受け止めは強まらなかったとみられている。

ただ、先行きの緩和への前向きな姿勢が示されたとの受け止めも出て、いったん下落した後は切り返し、一時102.79円に上昇した。

日銀は、金融市場調節目標をこれまでのマネタリーベースから利回り曲線(イールドカーブ)に変更する金融政策の枠組みの大幅な修正を決定した。短期金利の操作対象となるマイナス金利幅は現行の0.1%を今回は維持する一方、新たに長期金利(10年国債金利)がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買い入れを行う。長期国債の買い入れは、保有額が年間80兆円程度増加する現行ペースをめどとする、とした。

ドル/円は、午後3時にかけて102円半ばから後半を軸にしたもみ合いが続き、やや上値が重くなった。きょうはFOMCの結果発表を控えており、「相場がひっくり返されるリスクも残る。安易な上値追いはしにくい」(国内金融機関)との声が出ていた。

午前のドル/円は、日銀会合の結果を待つムードが強まり、101円後半を軸にしたもみ合いとなった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を目前に、ドルは短期筋による仕掛け的な売りを受け、一時101.20円まで下落したが、間もなく切り返して101円後半に反発した。

財務省が朝方に発表した8月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は187億円の赤字となった。3カ月ぶりの赤字。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 102.55/57 1.1132/36 114.17/21

午前9時現在 101.60/62 1.1151/55 113.30/34

NY午後5時 101.71/73 1.1149/54 113.39/43

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国が米に対話呼びかけ、追加関税発動で

ビジネス

仏クレディ・アグリコル、第4四半期は27%増益 予

ビジネス

ノボノルディスク、25年売上高伸び鈍化を予想 「ウ

ビジネス

焦点:トランプ関税で守りに入る投資家、全面貿易戦争
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 2
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 6
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 7
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    AIやEVが輝く一方で、バブルや不況の影が広がる.....…
  • 10
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中