ニュース速報

ビジネス

米国株が反落、ドイツ銀に巨額和解金支払いの可能性

2016年09月17日(土)07時43分

9月16日、米国株式市場は反落して取引を終えた。モーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題でドイツ銀行が140億ドルの和解金を支払う可能性があると伝わり、米国の大手銀行株が連れ安となった。写真は2015年9月、NY証取前で(2016年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。モーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題でドイツ銀行が140億ドルの和解金を支払う可能性があると伝わり、米国の大手銀行株が連れ安となった。米国の利上げ時期を巡る先行き不透明感も相場の重しとなった。

米司法省がドイツ銀行に提示した和解金額は市場予想を上回った。ドイツ銀行の米市場上場株は9.3%下落。ダウ平均の構成銘柄であるゴールドマン・サックスとJPモルガンも、ともに1%を超える値下がりとなった。

投資家らは米連邦準備理事会(FRB)が20-21日の政策決定会合で利上げすることはないとみているが、実際にいつ利上げに踏み切るか不透明なことが、市場心理の悪化につながっている。

S&P500種情報技術株指数<.SPLRCT>は0.33%低下した。IT大手アップルが0.6%安となり、部門全体を押し下げた。軟調な四半期利益を発表し4.7%安となったソフトウエア大手オラクルも重しだった。

週間ベースでは主要3指数全てが値上がりし、ダウは約0.2%、S&Pは約0.5%、ナスダックは約2.3%それぞれ上昇した。

先物やオプション取引の期日を迎え、米取引所の合算出来高は約93億株と、直近20営業日の平均である66億株を上回った。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は1.79対1だった。ナスダックも1.18対1で下げが上げを上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18123.80 -88.68 -0.49 18217.21 18217.21 18070.21 <.DJI>

前営業日終値 18212.48

ナスダック総合 5244.57 -5.12 -0.10 5238.71 5248.60 5218.97 <.IXIC>

前営業日終値 5249.69

S&P総合500種 2139.16 -8.10 -0.38 2146.48 2146.48 2131.20 <.SPX>

前営業日終値 2147.26

ダウ輸送株20種 7770.33 -30.03 -0.38 <.DJT>

ダウ公共株15種 671.78 +5.64 +0.85 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 801.55 -0.22 -0.03 <.SOX>

VIX指数 15.37 -0.93 -5.71 <.VIX>

S&P一般消費財 624.07 -1.00 -0.16 <.SPLRCD>

S&P素材 293.91 -1.13 -0.38 <.SPLRCM>

S&P工業 490.79 -3.80 -0.77 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 542.31 -1.62 -0.30 <.SPLRCS>

S&P金融 319.18 -2.94 -0.91 <.SPSY>

S&P不動産 196.22 -0.37 -0.19 <.SPLRCREC

>

S&Pエネルギー 496.79 -4.28 -0.85 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 834.40 +0.91 +0.11 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 169.74 -0.73 -0.43 <.SPLRCL>

S&P情報技術 792.05 -2.61 -0.33 <.SPLRCT>

S&P公益事業 250.32 +2.27 +0.91 <.SPLRCU>

NYSE出来高 21.63億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 16325 - 25 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 16240 - 110 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米景気後退の確率45%近辺、FRBへの圧力で長期影

ワールド

米国のウィットコフ特使、週内にモスクワ訪問=ロシア

ワールド

米・イスラエル首脳が電話会談、トランプ氏「あらゆる

ビジネス

米国株式市場・午前=大幅反発、前日の急落から地合い
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 2
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 3
    パウエルFRB議長解任までやったとしてもトランプの「利下げ」は悪手で逆効果
  • 4
    日本の人口減少「衝撃の実態」...データは何を語る?
  • 5
    コロナ「武漢研究所説」強調する米政府の新サイト立…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    なぜ世界中の人が「日本アニメ」にハマるのか?...鬼…
  • 8
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 9
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、…
  • 10
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 7
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 8
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中