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米7月中古住宅販売3.2%減、予想を超える落ち込み
8月24日、7月の米中古住宅販売は年率換算で前月比3.2%減の539万戸。市場予想は0.4%減の同551万戸だった。写真は5月23日、ニューヨーク州ガーデン・シティの販売物件を撮影(2016年 ロイター/Shannon Stapleton/File Photo)
[ワシントン 24日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が24日に発表した7月の米中古住宅販売は年率換算で前月比3.2%減の539万戸だった。市場予想は0.4%減の同551万戸だった。
在庫減少で購入者の選択肢が限られたことが背景にある。ただ、価格は上昇を続けており、住宅市場が依然底堅いことを示唆する。前年同月比は1.6%減だった。
中古住宅販売は、前月まで4カ月連続で勢いよく伸びていた。6月の数字は当初発表の557万戸のままで修正されなかった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「在庫が極めて限られいることや、そのことで値ごろ感が薄れていることが、先月にほぼ全国で売り上げが著しく落ち込んだ主な要因だ」と語る。
ただ、雇用市場の引き締まりに伴って賃金は徐々に上昇しているほか、住宅ローン金利はこれまでで最も低い水準にある。中古住宅販売の落ち込みは一時的とみられる。
前日発表された7月の新築一戸建て住宅の販売戸数は8年9カ月ぶりの高水準となった。住宅市場の力強さと堅調な個人消費は、第3・四半期の経済成長を後押しするとみられる。
7月の中古住宅販売を地域別にみると、北東部と南部、中西部が減少する一方、西部は2.5%増えた。
市場に出て売れ残った住宅在庫は前月比0.9%増の213万戸となった。前年同月比は5.8%減だった。
7月の販売ペースで必要な在庫の消化期間は4.7カ月だった。6月は4.5カ月だった。6カ月分が需要と供給の適切なバランスとされている。
在庫が減少する中で、中古住宅の中間販売価格は24万4100ドルとなり、前年同月比で5.3%上昇した。
NARは価格上昇により物件評価に問題を生じさせており、契約締結の遅れにつながっていると指摘した。