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インタビュー:-ドイツ各行の預金手数料検討に理解=ドンブレット連銀理事
8月24日、ドイツ連銀のドンブレット理事(写真)は、ECBの低金利に対応するために、国内各行が当座預金の手数料徴収を検討することに理解を示した。写真は2014年10月、フランクフルトで撮影(2016年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中銀)のドンブレット理事は、欧州中央銀行(ECB)の低金利に対応するために、国内各行が当座預金の手数料徴収を検討することに理解を示した。
ロイターのインタビューで語った。
ドンブレット氏は「各金融機関が当座預金手数料を議論するのは適切」と指摘。「各行が金利マージンを稼げなければ、銀行サービスが無料で提供できるわけがない」と述べた。
その上で、預金手数料が一般化する公算は小さいとの認識を示した。
2015年の独連銀調査結果で、ECBのマイナス金利を顧客に転嫁する検討を行ったのは、国内全金融機関の16.4%にすぎなかったと指摘した。「各行が一様に、ECBマイナス金利を顧客に転嫁する兆候はない」と話した。
欧州銀行監督機構(EBA)が先月公表した、銀行の健全性審査(ストレステスト)結果で、ドイツ大手行が振るわなかった。各行株価の年初来下落率も、域内銀行を上回る。
ドンブレット氏は株安の主要因として、ECBの低金利や、各行収益への影響を挙げた。ただ、各行がコスト削減を進め、新しい環境に適応可能なビジネスモデルの構築に取り組むべきと提言した。