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新興国・米株ファンドへ資金流入、リスクオンで=BAML調査

8月19日、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチが週間調査を公表した。写真はニューヨーク証券取引所で9日撮影(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
[ロンドン 19日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)が公表した週間調査(17日まで)によると、世界の株式ファンドに51億ドルが流入した。リスク選好の高まりを背景に、米国や新興国の株式への需要が依然旺盛な状況となっている。
前の週は65億ドルの流入で、2週間の流入額(116億ドル)は年初来で最大。
今週は新興国株ファンドに51億ドル、米国株ファンドには19億ドルがそれぞれ流れ込み、日欧の株式ファンドからの流出を相殺した。
新興国株ファンドは7週連続の流入、流入額は146億ドルと、2014年9月以来で最も良好な流入期間となった。
新興国債券ファンドへの流入も続いている。今週の流入額は20億ドル、過去7週では202億ドルと過去最大。
投資適格級の債券ファンドは38億ドル、高利回り債ファンドは19億ドルのいずれも流入だった。先進国の国債市場では利回りがゼロかマイナスとなっており、不満を抱える投資家の受け皿となっている。
欧州株ファンドは28億ドルの流出。流出期間は28週連続と、過去最長となった。英国の欧州連合(EU)離脱決定、仏伊の成長低迷、イタリアで実施される憲法改正をめぐる国民投票が圧迫要因になっているという。