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NY連銀とバングラデシュ中銀、送金方法の正常化で合意=関係筋

8月18日、米ニューヨーク連銀とバングラデシュ中央銀行は、同中銀が連銀に設けた口座から多額の資金が不正送金された事件を受けて導入していた追加のセキュリティー対策を解除することで合意した。関係筋が明らかにした。写真は米ニューヨーク連銀のビル。ニューヨークで2012年10月撮影(2016年 ロイター/Keith Bedford)
[18日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀とバングラデシュ中央銀行は、同中銀が連銀に設けた口座から多額の資金が不正送金された事件を受けて導入していた追加のセキュリティー対策を解除することで合意した。関係筋が明らかにした。
この問題を受け、国際銀行間通信協会(SWIFT)は7月にハッカー対策の強化策を打ち出していた。
バングラデシュ中銀の関係筋によると、同中銀とニューヨーク連銀、SWIFTの当局者が今週、ニューヨークで協議し、追加対策解除の暫定的なタイムテーブルについて決定したという。
同筋は「(ニューヨーク連銀とバングラデシュ中銀は)安全な通信にSWIFT(のみ)を使用したい。われわれは通信手段を可能な限り早期に正常化することを協議している」と語った。
詳細には言及しなかった。
ニューヨーク連銀はコメントを控えた。SWIFTからのコメントは得られていない。バングラデシュ中銀の報道官は合意について認識していないとし、当局者が帰国してからコメントするとした。
同事件は2月上旬に発生。バングラデシュ中銀の認証情報が盗まれ、SWIFTで送金指示が承認された。
これを受け、同中銀は音声認証を伴う新たなプロトコルを導入している。