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米国株はまちまち、ナスダックは2日連続最高値
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8月12日、米国株式市場はまちまち。朝方発表された米指標が期待外れの内容で、投資家の米経済に対する自信が低下した。写真は2013年10月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちだった。朝方発表された米国の経済指標が期待外れの内容で、投資家の米経済に対する自信が低下した。ただ、決算が好調だった銘柄は買われ、原油高に伴ってエネルギー株も値上がりした。ナスダックは2日連続で終値での最高値を更新した。
12日発表の7月の米小売売上高は前月比横ばいだった。市場では0.4%増が見込まれていたが、衣料品やその他のモノの売り上げが減り全体を押し下げた。同じくこの日朝に発表された7月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%下落で、昨年9月以来の大幅な落ち込みだった。
化学大手ダウ・ケミカルは2.4%安。同業のデュポンも1.9%下落した。欧州連合(EU)の独禁当局が、ダウとデュポンによる総額1300億ドル規模の合併は競争を阻害する恐れがあるとし、本格調査を開始したことが嫌気された。
ナスダックの最大の押し上げ要因は半導体メーカーのエヌビディアだった。前日に発表した四半期決算で売り上げの伸びが5年近くぶりの大きさだったことが好感された。
高級百貨店ノードストロームは8.0%上昇した。前日公表した第2・四半期の既存店売上高と利益が市場予想よりも良かったことが買い材料となった。
百貨店JCペニーも12日発表の決算が好調だったことで6.1%値上がりした。
12日は原油価格が2%を超える上昇となったことで、エネルギー株も買われた。S&Pエネルギー株指数は約0.7%高だった。
週間ベースでは主要3指数がいずれも上昇し、ダウが約0.2%、S&Pが約0.1%、ナスダックが約0.2%のプラスとなった。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では下げ銘柄が上げ銘柄を上回り、比率は1.06対1だった。ナスダックも1.07対1で下げが上げを上回った。
米取引所の合算出来高は約56億株で、直近20営業日の平均である64億株を下回った。