ニュース速報

ビジネス

経済対策、あす閣議決定へ 実質GDP1.3%押し上げ狙う

2016年08月01日(月)19時37分

 8月1日、政府は事業規模28.1兆円の経済対策を2日夕に閣議決定する。対策では、安倍首相(写真)が掲げる1億総活躍社会の実現に向けた子育て支援拡充や、リニア中央新幹線の建設前倒しを柱とするインフラ整備を盛り込み、国内総生産(GDP)を実質ベースで1.3%程度押し上げたい考え。6月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 1日 ロイター] - 政府は、事業規模28.1兆円の経済対策を2日夕に閣議決定する。対策では、安倍首相が掲げる1億総活躍社会の実現に向けた子育て支援拡充や、リニア中央新幹線の建設前倒しを柱とするインフラ整備を盛り込み、国内総生産(GDP)を実質ベースで1.3%程度押し上げたい考え。

対策は、事業規模を28.1兆円、財政措置を13.5兆円とし、1億総活躍社会の実現加速に3.5兆円(財政措置3.4兆円)、21世紀型のインフラ整備に10.7兆円(同6.2兆円)、英国の欧州連合離脱に伴うリスク対応に10.9兆円(同1.3兆円)、熊本地震や東日本大震災からの復興に3.0兆円(同2.7兆円)をそれぞれ計上する。

これとは別に、金融機能強化法に基づく公的資金枠(政府保証枠12兆円)や、銀行等株式保有機構による株式などの買取限度額(同20兆円)の時限措置を延長し、金融情勢に応じた予備的措置を講じる方針だ。

財政措置のうち、国・地方の歳出は7.5兆円、財政投融資は6.0兆円となる。国・地方の歳出のうちの国費は6.2兆円、一般会計の16年度追加は4.0兆円とし、政府は、必要となる歳出を盛り込んだ2016年度2次補正予算案を秋の臨時国会に提出する。

併せて決定する17年度予算の概算要求基準の基本方針では、裁量的経費を10%削減する一方、経済成長に向けた優先枠を設けており、対策の一部は来年度予算案にも盛り込まれる見通しだ。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ停戦、第2段階協議へイスラエル代表団がカタール

ワールド

トランプ氏、南ア援助凍結の大統領令に署名 土地政策

ビジネス

トランプ大統領、米債務水準に疑問呈す 「不正の可能

ビジネス

USスチールは「誰も過半数株保有できない」、トラン
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大反発を買う...「イメージアップを図るため」
  • 2
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉妹で一番かわいがられるのは?
  • 3
    睡眠中に体内は大掃除されている...「寝ているあいだにキレイになる」は本当だった
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    なぜ「ファスティング」は「筋トレ」と同じなのか? …
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 10
    賃貸住宅の「床」に注意? 怖すぎる「痕跡」を発見し…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 5
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 10
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中