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英50年物インフレ連動債に強い需要、実質利回り過去最低

7月26日、英国がシンジケート団を通して発行した50年物物価連動債は非常に強い需要を集めた。写真は英国旗、先月26日撮影。(2016年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 26日 ロイター] - 英国政府が26日、シンジケート団を通して発行した50年物物価連動債(2065年償還)は非常に強い需要を集め、実質利回りはマイナス1.3245%と、シンジケート団を通した物価連動債の発行としては過去最低となった。
今回は欧州連合(EU)離脱決定後で初めてとなるシンジケート団を通した国債発行。発行額25億ポンド(32億8000万ドル)に対し、101億ポンドの引き合いがあった。
これを受け、債務管理局(DMO)は2016/17年のシンジケート団を通した物価連動債の発行予定額を10億ポンド引き上げ175億ポンドとした。
EU離脱決定を受け、英国の経済と財政に対するリスクは高まったものの、安全資産と見なされる英国債は堅調な需要を集め続けている。特に超長期債は年金基金を中心とした国内投資家からの引き合いが強く、債務管理局DMOによると今回の発行では落札者の93%が国内投資家だった。