ニュース速報

ビジネス

米6月新築住宅販売は3.5%増、8年4カ月ぶり高水準

2016年07月27日(水)04時01分

 7月26日、6月の米新築一戸建て住宅販売は8年4カ月ぶりの高水準を記録した。写真はワシントンで屋根の改修にあたる建設現場スタッフ。先月2日撮影。(2016年 ロイター/ Gary Cameron)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した6月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比3.5%増の59万2000戸で、2008年2月以来、8年4カ月ぶりの高水準を記録した。市場予想の56万戸を上回った。住宅市場が勢いを増していることを示す最新の兆しとなった。

新築一戸建ては住宅市場全体の約9.6%を占める。

5月の数字は当初発表の55万1000戸から57万2000戸に上方修正された。

6月の前年同月比は25.4%の増加だった。6月の数字が伸びたことで、第2・四半期の平均販売戸数は第1・四半期を大きく上回った。

TD証券(ニューヨーク)の次席エコノミスト、ミラン・ムルレーン氏は「他の前向きな指標とあわせて連邦準備理事会(FRB)にとって心強い」とした上で、今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で「FRBの現在の様子見姿勢が変わることはないと想定しているが、底堅い家計心理を背景に、いずれ利上げを検討する時期が来るとの確信は残るだろう」と述べた。

21日発表の6月の中古住宅販売戸数は9年4カ月ぶりの高水準だった。6月の一戸建ての住宅着工件数も底堅い伸びを示した。

住宅市場は、雇用市場の引き締まりと過去最低水準の住宅ローン金利によって下支えされており、米経済の活力となっている。中古物件が長らく不足していることも新築住宅販売の追い風となっているようだ。

販売戸数の地域別では、中西部が10.4%増加した。在庫不足から住宅価格が急騰している西部は10.9%増だった。一方、北東部は5.6%減。人口が多い南部は0.3%減だった。

新築一戸建て住宅の在庫は1.2%増の24万4000戸だった。6月の販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は4.9カ月。5月は5.1カ月だった。

新築住宅の中間価格は前年同月比6.1%上昇の30万6700ドルだった。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

習主席がベトナム訪問、協力協定調印 供給網・鉄道分

ビジネス

中国、27年まで石炭火力発電所の建設継続へ 排出量

ワールド

米SECの人員削減など調査へ、議会の超党派政府監査

ワールド

中国、米国人にビザ制限 チベット巡る「悪質な言動」
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができているのは「米国でなく中国」である理由
  • 3
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に...ミア・ティンダルって誰?
  • 4
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 7
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 8
    娘の「眼球が踊ってる」と撮影、目の「異変」は癌が…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 8
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 9
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中