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英中銀、予想外の金利据え置き 8月の緩和を示唆

2016年07月14日(木)22時54分

 7月14日、イングランド銀行(写真)は、政策金利を0.50%に据え置くことを決定した。市場は0.25%への利下げを予想していた。ロンドンで3月撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は14日、政策金利を0.50%に据え置くことを決定した。市場は0.25%への利下げを予想していた。また、資産買い入れプログラムの規模も3750億ポンドに据え置いた。

英中銀は、欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票の結果が景気にどのような影響を及ぼしているかを評価したうえで、「さまざまな政策パッケージ」として、3週間で刺激策を打ち出す見通しだとした。

議事録は「大半の委員会メンバーは8月の金融緩和を見込んでいる」と指摘。「刺激措置の規模と質は8月の会合で決定する」とした。

英中銀は議事録で、追加刺激措置の内容は「金融システムとのやりとりを考慮に入れる」と説明。また、追加刺激措置の規模は最新の見通しを基にするとした。

金融政策委メンバーのうち、唯一ブリハ委員のみが利下げを支持した。

マークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は顧客向けノートで、英中銀がEU離脱(ブレグジット)決定に対し反射的な行動に出る道は選択しなかったと指摘。「そのため金融当局者らは今後数カ月、信認回復に向けて一段の措置を講じると同時に、経済のギアをオンにし続ける必要がある」と語った。

金融政策委員会(MPC)は4─6月期の経済成長率見通しを従来の0.3%から0.5%に上方修正。ただ、国民投票の結果、短期的に成長率は軟化しそうだとした。英中銀は住宅セクターにおける投資見通しを大幅に引き下げたほか、短期的な住宅価格見通しを引き下げた。

英中銀は、短期的に商業用不動産価格は「相当下落する」との見通しを示した。

予想外の金利据え置き決定を受け、ポンドは対ドルで1.3480ドルと、2週間ぶり高値をつけた。英国債利回りは上昇、FT100種株・FTSE250中型株指数はともに上げ幅を縮小した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
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