ニュース速報

ビジネス

スペイン・ポルトガルの過剰赤字、欧州委が制裁手続きに着手

2016年07月08日(金)01時03分

 7月7日、欧州委員会はスペインとポルトガルに対する過剰財政赤字の制裁手続きを正式に開始した。写真はユンケル欧州委員長、ブリュッセル本部で先月23日撮影。(2016年 ロイター/ Francois Lenoir )

[7日 ロイター] - 欧州委員会は7日、スペインとポルトガルに対する過剰財政赤字の制裁手続きを正式に開始した。

両国が「異例の経済状況」のため財政規定を順守できなかったことを示せない限り、国内総生産(GDP)比で最大0.2%相当の制裁金やEU基金からの資金凍結などの処分が下される恐れがある。

欧州連合(EU)の規定では、加盟国は財政赤字をGDP比3%以内に抑える必要がある。スペインとポルトガルの両国は2009年以降、過剰財政赤字是正手続きの適用国となっており、2014、15年は2年連続で欧州委と合意した財政再建目標を達成できなかった。

EU財務相は12日に開催する定例理事会で、制裁措置に関する欧州委の勧告について是非を決定する。理事会は勧告を拒否することも可能だが、それには加盟国の特定多数の賛同が必要なため、その可能性は極めて低い。

欧州委は理事会の決定後、20日以内に制裁を科す必要があるが、夏季休暇の日程を挟むため、制裁が決定すれば月内にも発動される見通しだ。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英仏首脳、ウクライナ和平へのトランプ氏の取り組みを

ビジネス

下院のFRB監督特別委、金融政策運営を幅広く検証へ

ワールド

チリ全土で大規模停電、銅鉱山の操業にも影響

ワールド

ウクライナ大統領、28日訪米 鉱物協定署名へ=トラ
MAGAZINE
特集:破壊王マスク
特集:破壊王マスク
2025年3月 4日号(2/26発売)

「政府効率化省」トップとして米政府機関に大ナタ。イーロン・マスクは救世主か、破壊神か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほうがいい」と断言する金融商品
  • 2
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 3
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映像...嬉しそうな姿に感動する人が続出
  • 4
    日本人アーティストが大躍進...NYファッションショー…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 7
    見逃さないで...犬があなたを愛している「11のサイン…
  • 8
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 9
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 10
    国連総会、ウクライナと欧州作成の決議案採択...米露…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 6
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 7
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 8
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中