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ECB総裁を批判したつもりない、レンツィ伊首相が釈明=関係筋

7月5日、レンツィ伊首相は、国内銀行の財務不安問題に関する発言に関し、ドラギECB総裁を批判したつもりはないと釈明した。写真は先月20日撮影。(2016年 ロイター/Tony Gentile)
[ローマ 5日 ロイター] - イタリアのレンツィ首相は、国内銀行の財務不安問題に関する発言に関し、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁を批判したつもりはないと釈明した。関係筋が5日明らかにした。
首相は前日、昨年導入された協同組合銀行に関する改革について、中道左派政権が1998年に実行していれば国内銀行が問題を抱えることはなかったと指摘。ドラギ氏は当時のチャンピ経済相の時代に、財務省の幹部を務めていたとし、「人々が政治を銀行システムから切り離す力と知性を持ち合わせていれば、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)のような問題は発生していなかった」と述べた。
関係筋によると、首相は「発言はチャンピ氏やドラギ氏への批判ではなく、長年の成果である協同組合銀行改革へとつながる共通の要素があったとの認識を示したもの」とした。