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中国人民銀が英EU離脱受け声明、潤沢な流動性と元安定を維持

2016年06月24日(金)23時15分

 6月24日、中国人民銀行は英国民投票を受けて声明を発表し、国内流動性を妥当かつ潤沢に維持するとした。写真は北京の本店、2014年4月撮影(2016年 ロイター/Petar Kujundzic)

[北京 24日 ロイター] - 中国人民銀行は英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受けて声明を発表し、国内流動性を潤沢に維持するとともに、人民元の安定を保つ方針を明らかにした。

英国民投票の結果については、すでに「適切な緊急対応策」を講じていると指摘。「穏健な金融政策運営を継続するとともに、妥当かつ潤沢な流動性と金融安定維持に向け様々な金融政策ツールを引き続き利用する」と述べた。他中銀とのコミュニケーションを強化する意向も示した。

トレーダーによると人民銀はこの日、7日物のリバースレポを通じて1700億元(258億6000万ドル)の資金を供給した。市場では「中銀が流動性拡大と市場の信頼感向上に向け預金準備率(RRR)を引き下げる可能性があるが、金利引き下げの可能性は高くない」(華宝信託のエコノミスト)との声が聞かれた。

人民銀は、元の基本的な安定を維持し、市場志向の人民元メカニズムを一段と改善すると表明した。元はこの日5年強ぶりの安値をつけた。

*情報を追加しました。

ロイター
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