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ドル104円前半で上値重い、株価上昇が一服

6月17日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の104.34/36円だった。写真はディーリングルームで昨年9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の104.34/36円だった。朝方には前日の海外市場の反発基調を引き継いで堅調な足取りとなったが、株価の上昇が一服する中で徐々にドル/円も104円前半で上値が重くなった。午後のドル/円は104円前半で上値が重かった。日経平均株価の上昇に一服感が出て、ドル/円も失速気味になった。ただ、株価は引き続き100円超高を確保し、「株価がマイナスに沈まなければ、ドル/円は104円台は維持できるのではないか」(同)との見方が聞かれた。
午前の取引では、海外市場で英ポンドやドルが買い戻された流れを引き継いで、ドル/円は朝方から堅調な足取りとなり、一時104.84円まで上値を伸ばした。株高もドル買い戻し気運をサポートした。
しかし、「週末前でポジションを取る人がいない」(金融機関)中で、ドルは上値で戻り売りに押され、104円半ばまで反落して正午を迎えた。
前日の取引でドルは106.02円から103.56円まで約2.5円急落した。このため、「昨日疲れ果てたので、きょうと月曜日はお休み」(国内銀)との声も出ており、とりわけ午前のドルはポジション調整が主体の方向感に乏しい値動きを見せた。
英国のウェスト・ヨークシャー州リーズ市近郊で16日、EU離脱の是非を問う国民投票をめぐる集会の準備中に、野党・労働党の女性議員ジョー・コックス氏が銃で撃たれて死亡した事件を受け、英国では衝撃が広がり、離脱派、残留派は共に16日の活動を中止した。
事件はメディアで大きく取り上げられており、「残留派にとって、有利な展開になっている」(外銀)との指摘も出ていた。
ドル/円
午後3時現在 104.34/36 1.1244/48 117.33/37
午前9時現在 104.75/77 1.1267/71 118.03/07
NY午後5時 104.25/27 1.1225/30 117.01/05
(為替マーケットチーム)