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NY市場サマリー(10日)
[10日 ロイター] - <為替> 原油安や銀行株主導で世界的に株安が進行する中、安全資産とされる円やスイスフランが上昇した。欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票が2週間後に迫り、リスク回避姿勢が強まっている。この日公表された最新の英世論調査では、EU残留派の45%に対し、離脱派は55%と、10ポイント差をつけた。
円はドルに対し0.4%高の106.65円。週間ではほぼ横ばいで終える見通し。円は対ユーロでは一時119.88円と、2013年4月以来の高値をつけた。その後は0.9%高の120.09円。EU離脱懸念から英ポンド
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 10年債利回り
この日は、ドイツや日本、英国の10年債利回りが軒並み過去最低を記録した。ドイツ10年債利回りは一時、0.01%まで下がった。米国10年債利回りのテクニカル抵抗線は1.60%前後とされ、この水準を下回れば一段の低下を招く公算が大きいとの指摘も聞かれた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 2日続落で取引を終えた。原油が一段安となったことに加え、世界経済への懸念再燃で市場心理が悪化した。 週間ベースでは、S&Pが約0.1%、ナスダックが約1.0%それぞれ値下がりした。一方、ダウは約0.3%高だった。株式の投資家の一部は、年明けの相場乱高下が再び起きるだろう見込む。S&Pは2月の安値から約13.3%反発しているが、それを支えた1次産品価格の持ち直しは勢いを失いつつある。
こうした中、半導体大手インテル
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 投資家のリスク投資意欲が減退する中、安全資産とされる金を物色する動きが強まり、3営業日続伸した。8月物の清算値は前日比3.20ドル高の1オンス=1275.90ドル。この日は利益確定やチャート要因による売りも出たが、原油相場の続落や世界的な株安を受けて、金塊は安全資産としての買いを集めた。外国為替市場でドルが対ユーロで上昇すると割高感などから売られ、一時マイナス圏に沈んだものの、その後は堅調に転じた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ドル高・ユーロ安による割高感や利益確定の売りなどを背景に続落した。米国産標準油種WTI7月物の清算値は前日比1.49ドル(2.95%)安の1バレル=49.07ドルと、中心限月の清算値ベースで6月3日以来1週間ぶりの安値を付けた。この日は売りが先行し、徐々に値を下げる展開。週末要因からひとまず利益を確定する動きが活発化したほか、ドル高による商品相場の割高感も重なった。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズによると、この日までの1週間の国内エネルギー企業の石油掘削リグ稼働数は前週から3基増の328基となった。増加はこれで2週連続。これをきっかけに、米国の原油減産ペースが鈍化するのではないかとの懸念も急浮上した。同稼働数の増加は今年に入り3度目。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]