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EU離脱後のポンド安による影響、予測は困難=英中銀総裁
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4月27日、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁(写真)は、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)への賛成が大勢を占めポンドが急落した場合、物価上昇への影響を予測するのは簡単ではないとの見方を示した。3月撮影(2016年 ロイタ/Yuya Shino/File Photo)
[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)への賛成が大勢を占めポンドが急落した場合、物価上昇への影響を予測するのは簡単ではないとの見方を示した。27日に公表された議会での質疑応答で述べたもの。
労働党のレイチェル・リーブス議員は3月29日、カーニー総裁に対し、国民投票の結果を受けてポンドが20%下落した場合の影響について質問した。総裁は、中銀の機械的な経験則では10%の通貨安で2―3年後のインフレ率は0.75%ポイント低下すると答え、これが20%安になると影響は2倍になると述べた。
ただ、この試算をそのままブレグジットの影響に当てはめるのは間違っているとも指摘。「純粋に外因的な、もしくはモデル化されていない要因により為替レートが動くという非現実的な仮定の下に成り立っている。さらに、他の影響がなく、将来のインフレ率が金融政策委員会の目標に沿っていることが前提となっている」と話した。