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世界の各中銀、マイナス金利で準備管理のリスク強まる=調査
4月19日、先進国におけるマイナス金利が、世界の各中央銀行で準備を管理するマネジャーに対し一段のリスクを背負わせている実態が調査で明らかになった。都内の日銀本店で2月撮影(2016年 ロイター/THOMAS PETER)
[ロンドン 19日 ロイター] - 先進国におけるマイナス金利が、世界の各中央銀行で準備を管理するマネジャーに対し、準備として保有する資産価値の安定面で一段のリスクを背負わせている実態が19日公表された調査で明らかになった。
出版社セントラル・バンキング・パブリケーションが77人のマネジャーを対象に調査した。各マネジャーが管理する準備の合計額は6兆ドルに及ぶ。
報告書によると、調査対象者の約8割が、マイナス金利のトレンドが準備管理戦略に影響を及ぼしていると回答した。
日本や多数の欧州市場におけるマイナス金利は、一部通貨から資本を引き揚げて、これまで投資する機会があまりなかった市場への移動をマネジャーらに強いている。
HSBCの中央銀行およびソブリンウェルス・パブリックファンド部門グローバル責任者、クリスチャン・デセグリーズ氏は報告書の中でコメントし、「準備マネジャーは急速に進化するとともに先例のない環境の中を航海している。この結果、多数が過去1年間でポートフォリオに大幅な変化を加えた」と指摘。「特にマイナス金利は広範囲な投資インプリケーションを含んでおり、より長期の商品利用、容認する信用リスクの拡大、新たな資産クラスや通貨へのシフトにつながっている。準備通貨としての人民元利用も目を見張るペースで広がっている」という。
調査によると、約32の中銀が人民元に投資しており、国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)構成通貨に人民元を採用する決定を下す前である1年前の20から増えた。