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米国株式はS&P500が年初来高値で終了、FOMC声明受け

2016年03月17日(木)07時05分

 3月16日の米国株式市場は上昇した。写真はNY証券取引所のトレーダー(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日の米国株式市場は上昇した。連邦準備理事会(FRB)が、今後数カ月間の利上げ回数について従来予想より少なくなるとの見通しを示したことを好感、S&P総合500種<.SPX>は年初来の最高値水準で引けた。

FRBは米国の緩やかな経済成長と「力強い雇用の伸び」が年内の引き締め政策を容認していることを示唆した上で、新たな予想では政策当局者が年末までに25ベーシスポイント(bp)ずつ2度の利上げを見込んでいることを示した。昨年12月時点では年内4度の利上げを見込んでいた。

RBCキャピタルマーケッツの首席米国エコノミスト、トム・ポルセリ氏は「大半の人々はわずかにタカ派的な声明を期待していたが、そうではなかった。ひいき目にみてもバランスを取ったという内容で、もっと言えば恐らくややハト派的だ」と話した。

この日はS&P500種の主要10業種中8業種が上昇し、素材株指数<.SPLRCM>が1.7%高で最も高かった。ヘルスケア<.SPXHC>と金融株<.SPSY>は値下がりした。

主要産油国が増産凍結について協議する計画を固めたことを手掛かりに原油価格がほぼ6%急騰したことを受けて、エネルギー株指数<.SPNY>は1.6%上昇した。

個別銘柄では、四半期利益が予想を上回ったソフトウエア大手のオラクルが3.8%上昇した。

ビジネス向けSNSのリンクトインは4.9%安、衣料小売大手のギャップが1.4%安で終えた。モルガン・スタンレーが両社の投資判断を引き下げたことが嫌気された。

米取引所の合計出来高は約76億株で、過去20営業日平均の81億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2462で下げ590(比率は4.17対1)、ナスダックは上げ1675で下げ1084(1.55対1)だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17325.76 +74.23 +0.43 17249.34 17379.18 17204.07 <.DJI>

前営業日終値 17251.53

ナスダック総合 4763.97 +35.30 +0.75 4717.88 4774.79 4716.45 <.IXIC>

前営業日終値 4728.67

S&P総合500種 2027.22 +11.29 +0.56 2014.24 2032.02 2010.04 <.SPX>

前営業日終値 2015.93

*見出しの表現を一部修正しました。

ロイター
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