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ドル下落、原油大幅高で資源国通貨に買い=NY市場
3月7日、ニューヨーク外為市場でドルは下落。原油が大幅上昇し、資源国通貨が買われた。カイロで先月撮影(2016年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。大幅な原油高で資源価格下落による世界経済減速の懸念が和らぎ、ユーロや資源国通貨が買われた。
原油市場だけでなく、産業用金属市場でも年初来すでに約20%値上がりしている鉄鉱石などの金属価格が上昇し、リスク選好地合いが高まるなかで資源国通貨などのリスク資産がドルに対して買われた。
中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で経済政策担当閣僚が6日、中国経済はハードランディングに向かっていないと発言。
野村セキュリティーズ(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、チャールズ・セント・アーノード氏は「中国経済に対する見方はあまりにも弱気に傾いていたが、足元では、その見直しが行われているところだ」とみている。
資源国通貨である豪ドル/米ドル
ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は、直近0.2%安の97.132。
ドルは先週4日、2月の米雇用統計で平均時給が前月比0.1%低下したことが一部市場参加者の失望を誘い下落したが、非農業部門雇用者数が前月比24万2000人増と前月の17万2000人増や市場予想の19万人増を上回ったことを再評価する動きやユーロ安で、7日には0.4%高の水準に持ち直していた。
ユーロ/ドル
みずほコーポレート・バンク(ニューヨーク)の通貨ストラテジストは「ECBが繰り出す次の政策について市場の期待感は大きい」とみている。
ECBは預金金利のマイナス幅拡大や1兆1000億ユーロの債券買い取り枠拡大などを決定するとみられているが、昨年12月の政策決定が市場の失望を誘う内容だったため、ユーロ売りをさらに進める動きにはなっていない。
野村セキュリティーズのセント・アーノード氏は、ユーロや、豪ドルなどの資源国通貨はドルに対してやや回復しているものの、原油や金属価格はいずれ上昇の勢いをなくすとみられることから、長続きしないと見込んでいる。
ドル/円 NY時間終値 113.38/113.41
前営業日終値 113.86
ユーロ/ドル NY時間終値 1.1012/1.1019
前営業日終値 1.1011
*内容を追加します。