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米製造業受注、1月は1.6%増 7カ月ぶりの大きな伸び

3月3日、米商務省が発表した1月の製造業受注は前月比1.6%増と、3カ月ぶりにプラスへ転じ、昨年6月以来7カ月ぶりの大きな伸びとなった。予想は2.0%増だった。写真は2011年7月、米ミシガン州で(2016年 ロイター/Rebecca Cook)
[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した1月の製造業受注は前月比1.6%増と、昨年6月以来7カ月ぶりの大きな伸びとなった。3カ月ぶりにプラスへ転じた。市場予想は2.0%増だった。
前月の数字は2.9%減から修正はなかった。
ドル高や世界的な需要の鈍化を背景に米国の輸出は減少し、経済の約12%を占める製造業は低迷している。原油安を受けてエネルギー企業が支出を削減していることや、企業が積み上がった在庫を解消していることも重しとなっている。
ただ、製造業の弱含みも終わりがみえてきたようだ。今週発表された2月の製造業景気指数は上昇し、景況感の改善を示した。先月発表された1月の鉱工業生産指数も底堅く伸びた。
1月の製造業受注は幅広い分野で増えた。輸送機器は11.4%増加した。
民間設備投資の先行指標となるコア資本財(資本財から国防関連と航空機を除く)の受注は3.4%増。
国内総生産(GDP)で企業の設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は0.4%減だった。
在庫は7カ月連続で減り、在庫解消が進んでいることを示唆した。これは将来的に製造業の追い風となる可能性があるが、第1・四半期は引き続き在庫解消の動きが重しとなりそうだ。
出荷に対する在庫の比率は1.36と、昨年12月の1.37から低下した。
受注残高は0.1%増。過去4カ月のうち3カ月プラスとなっている。