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中国の預金準備率引き下げ、大型刺激策の前触れではない=新華社
3月2日、新華社は解説記事で、先月29日の中国人民銀行(中銀)による銀行の預金準備率引き下げについて、中国の慎重な金融政策における若干の緩和バイアスを示しているが、決して大規模な刺激策が後に続くことを示唆するものではない、との見解を示した。写真は北京で2014年4月撮影(2016年 ロイター/Petar Kujundzic)
[上海 2日 ロイター] - 新華社は2日の解説記事で、先月29日の中国人民銀行(中銀)による銀行の預金準備率引き下げについて、中国の慎重な金融政策における若干の緩和バイアスを示しているが、決して大規模な刺激策が後に続くことを示唆するものではない、との見解を示した。
人民銀は29日、全銀行を対象に預金準備率を50ベーシスポイント引き下げると発表。これを受けて市場では、中国が2008年後半に導入した4兆元(6100億ドル)規模の景気刺激策のような景気対策を再度打ち出すとの期待が高まっている。
新華社は、中国には利用可能な金融政策ツールがまだあり、中国経済は妥当なペースで成長しているため、強力な刺激策は必要ないと指摘。
また、中国は慎重な金融政策を堅持する方針であるため、政府が妥当かつ柔軟な水準に流動性を維持する方法に変更はないとの見方を示した上で、それは中国における融資と社会融資総量が安定かつ妥当なペースで伸びることを意味する、とした。