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米ISM製造業景気指数、2月は2カ月連続の上昇 底入れの兆し
3月1日、米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業景気指数は49.5と、前月の48.2から上昇した。写真は2015年8月、米ミシガン州の自動車工場で(2016年 ロイター/Rebecca Cook)
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業景気指数は49.5と、前月の48.2から1.3%ポイント上昇した。
景況拡大と悪化の分かれ目となる50を5カ月連続で割り込んだものの、2カ月連続の上昇となった。市場予想の48.5も上回った。生産が拡大したほか、新規受注も高水準を維持し、製造業に底入れの兆しが出てきた。
個人消費や労働市場、鉱工業生産、耐久財受注などの指標も底堅い内容となっており、米経済が今年に入り勢いを増したことを示唆している。
ITGインベストメント・リサーチのチーフエコノミスト、スティーブ・ブリッツ氏は「いずれのデータも好景気を示唆する水準には全く及ばないが、米経済がリセッション(景気後退)に再び陥るとの見方を裏付けるものでもない」と述べた。
内訳の雇用指数は45.9から48.5に上昇した。市場予想は46.4だった。
新規受注指数は横ばいの51.5と、5カ月ぶりの高水準を維持した。ただ輸出受注は低下した。
調査ではまた、在庫水準が高過ぎるとする顧客の数が著しく減った。顧客の在庫水準は6カ月連続で高過ぎるとされてきた。
JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「在庫調整も最悪期を越したようだ」と話した。
価格指数は33.5から38.5に上昇、市場予想の34.5を上回った。
*内容を追加しました。