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日経平均は大幅反落、終値1万6000円割れ 米株安・円高が重荷

2月19日、東京株式市場で日経平均は大幅反落。下げ幅は一時400円に迫った。写真は都内で昨年9月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。下げ幅は一時400円に迫った。前日の米国株安や円高進行などが重荷となり、序盤から主力株を中心に売りが優勢となった。大引けにかけては持ち直す動きもみられたが、終値は2営業日ぶりに1万6000円を割れた。東証1部の売買代金は2兆2800億円弱にとどまり、1月26日以来の低水準となった。
日経平均は寄り付き後に節目の1万6000円を下回って以降、午前中はじり安の展開となった。手掛かり材料に乏しいなかで、週末の手じまい売りも出たという。後場中盤に日中安値を付けたが、その後は下げ幅を縮小。一時1万6000円台まで戻す場面もあった。
ただ企業の決算発表が一巡し、値幅のわりには売買代金が低調。方向感も乏しかった。「長めの資金が入るような状況にはなっておらず、短期資金で左右される環境が続いている」(岡三証券ストラテジストの小川佳紀氏)という。
業種別では石油など資源関連や銀行が軟調。自動車・電機の大型株もさえない。一方、改めてマイナス金利のメリットが意識された不動産株やREIT総合<.TREIT>はしっかり。また東証2部総合<.TSI2>が小幅高。マザーズ総合<.MTHR>は5日続伸となるなど、中小型株を物色する傾向もみられた。
個別銘柄では日本写真印刷<7915.T>が大幅安。18日、ユーロ円建ての転換社債(CB)型新株予約権付社債を200億円発行すると発表した。将来の株式への転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが出た。
半面、キャンドゥ<2698.T>がしっかり。18日、自己保有株を除く発行済み株式総数の2.16%に当たる35万株、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視された。
東証1部騰落数は、値上がり380銘柄に対し、値下がりが1471銘柄、変わらずが88銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 15967.17 -229.63
寄り付き 16050.40
安値/高値 15799.35─16050.46
TOPIX<.TOPX>
終値 1291.82 -19.38
寄り付き 1298.83
安値/高値 1281.28─1299.63
東証出来高(万株) 229146
東証売買代金(億円) 22775.22
(長田善行)