ニュース速報

ビジネス

日経平均は大幅反落、終値1万6000円割れ 米株安・円高が重荷

2016年02月19日(金)15時28分

 2月19日、東京株式市場で日経平均は大幅反落。下げ幅は一時400円に迫った。写真は都内で昨年9月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。下げ幅は一時400円に迫った。前日の米国株安や円高進行などが重荷となり、序盤から主力株を中心に売りが優勢となった。大引けにかけては持ち直す動きもみられたが、終値は2営業日ぶりに1万6000円を割れた。東証1部の売買代金は2兆2800億円弱にとどまり、1月26日以来の低水準となった。

日経平均は寄り付き後に節目の1万6000円を下回って以降、午前中はじり安の展開となった。手掛かり材料に乏しいなかで、週末の手じまい売りも出たという。後場中盤に日中安値を付けたが、その後は下げ幅を縮小。一時1万6000円台まで戻す場面もあった。

ただ企業の決算発表が一巡し、値幅のわりには売買代金が低調。方向感も乏しかった。「長めの資金が入るような状況にはなっておらず、短期資金で左右される環境が続いている」(岡三証券ストラテジストの小川佳紀氏)という。

業種別では石油など資源関連や銀行が軟調。自動車・電機の大型株もさえない。一方、改めてマイナス金利のメリットが意識された不動産株やREIT総合<.TREIT>はしっかり。また東証2部総合<.TSI2>が小幅高。マザーズ総合<.MTHR>は5日続伸となるなど、中小型株を物色する傾向もみられた。

個別銘柄では日本写真印刷<7915.T>が大幅安。18日、ユーロ円建ての転換社債(CB)型新株予約権付社債を200億円発行すると発表した。将来の株式への転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが出た。

半面、キャンドゥ<2698.T>がしっかり。18日、自己保有株を除く発行済み株式総数の2.16%に当たる35万株、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視された。

東証1部騰落数は、値上がり380銘柄に対し、値下がりが1471銘柄、変わらずが88銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      15967.17 -229.63

寄り付き    16050.40

安値/高値   15799.35─16050.46

TOPIX<.TOPX>

終値       1291.82 -19.38

寄り付き     1298.83

安値/高値    1281.28─1299.63

東証出来高(万株) 229146

東証売買代金(億円) 22775.22

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

祭り群衆に車突っ込み11人死亡、カナダ西部 男拘束

ビジネス

英中銀、中央清算機関のストレステストで貿易戦争の影

ワールド

世界の軍事費2兆7200億ドル、冷戦後で最大=スト

ワールド

カナダ総選挙、与野党が最後の訴え トランプ氏対応争
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 7
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 6
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中