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米フォード、日本とインドネシア事業から今年撤退へ=内部文書
1月25日、米フォード・モーターが日本とインドネシアの全事業を今年閉鎖する見通しであることが同社の内部文書により判明した。写真はカリフォルニアで2014年11月撮影(2016年 ロイター/Lucy Nicholson)
[北京/東京 25日 ロイター] - 米フォード・モーター
日本市場からの撤退に当たり、保有するマツダ<7261.T>の少数株式は影響を受けないと説明した。
アジア太平洋地域担当プレジデントのデーブ・ショッホ氏が域内の全従業員に送った電子メールによると、フォードはすべての事業分野から撤退する。ディーラーを閉鎖し、フォードとリンカーン車の販売や輸入を停止する。日本で行っている製品開発は他国に移転する計画だという。
フォードの広報担当者はロイターに対し、こうした決定に関する電子メールが25日、従業員に送付されたことを確認した。
ショッホ氏はメールで「残念ながら、事業閉鎖により日本とインドネシアにいる社員は両国にあるフォードの現地法人で働くことはできなくなる」と説明した。
同社の日本法人は1974年に営業を開始した。現在、社員は292人、販売特約店は52となっている。昨年の販売台数は約5000台で、輸入新車市場におけるシェアは1.5%程度だった。
インドネシア法人の社員は35人、販売特約店は44だという。
日本市場においてはトヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>、日産自動車<7201.T>など国内企業が独占しており、フォードはサブコンパクトカー「フィエスタ」、「マスタング」、スポーツ多目的車(SUV)「エクスプローラー」の販売に苦戦していた。さらに、高齢化や若年層の需要減少による販売の落ち込みにも悩まされた。