ニュース速報

ビジネス

情報BOX:中国当局の為替・株式安定化に向けた最近の動き

2016年01月19日(火)19時05分

[18日 ロイター] - 中国当局が最近打ち出した市場安定化策、改革、声明は以下の通り。

◎1月18日

中国人民銀行(中央銀行)は、オフショア銀行の中国国内の人民元預金に25日から銀行預金準備率を適用すると発表した。

◎1月15日

中国上場企業協会(CAPCO)は、上場企業の主要株主に対し、株式市場の安定化に向け協力するよう呼びかけた。

◎1月8日

中国国家外為管理局(SAFE)は、資金流出を食い止めるため、オフショアで営業している銀行に対してドル購入を制限するよう命じた。同日、上海・深センの両証券取引所は、相場の急変時に取引を停止する「サーキットブレーカー」制度が株価急落を助長したとして、同制度を停止した。

◎1月7日

中国証券監督管理委員会(証監会)は、上場企業大株主の保有株売却を厳格化する規則を発表した。

◎1月4日

上海外為市場の取引終了時間が、午後4時30分から午後11時30分(1530GMT、日本時間翌日午前0時30分)に延長された。為替改革を推進し、オンショアとオフショア市場における人民元の価格差解消の一助とするのが狙い。

◎1月1日

上海・深セン両証券取引所、および中国金融先物取引所において、主要株価指数が大きく動いた際に取引を停止する「サーキットブレーカー」制度を導入した。「市場の安定化」が目的。 

◎15年12月30日

人民銀は、少なくとも3行の外銀を対象に、一部の外為業務を16年3月末まで停止した。事情を知る関係筋3人がロイターに明らかにした。

◎12月27日

中国全国人民代表大会(国会)が、新規株式公開(IPO)改革案を承認した。これを受け、国務院(内閣)は新たなIPO制度に関する具体的なルールを策定する。早ければ16年3月1日にも新制度に転換する可能性がある。

◎12月12日

人民銀行傘下の中国外国為替取引システム(CFETS)は、貿易加重平均に基づく新たな外為相場指数の公開開始を発表した。対通貨バスケットの為替レートに移行し、人民元の対ドル連動が弱まる見通し。

◎12月9日

上海、深セン両証券取引所への新規株式公開(IPO)について、中国国務院は2年以内に現在の許可制から登録制へと移行する方針を明らかにした。

同日、人民銀は人民元適格外国機関投資家(RQDII)に対して新規申請の一時停止を指導した。資金流出を防ぎ、複雑な金融商品のリスクを管理するためとみられる。

◎11月30日

国際通貨基金(IMF)は理事会で、特別引き出し権(SDR)構成通貨に中国人民元を加えることを承認した。  

◎11月18日

オフショアの人民元決済銀行および関係金融機関は、中国人民銀行の窓口指導を受け、人民元口座でのファイナンスと債券レポ取引を一時的に停止していると複数の関係筋が明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ローマ教皇の墓を3万人超が訪問、葬儀から一夜明け

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米中摩擦緩和を好感 中盤から

ビジネス

英経済の信頼感、向こう12カ月は統計史上最低に落ち

ビジネス

中国バイトダンス、ブラジルでのデータセンター建設を
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    体を治癒させる「カーニボア(肉食)ダイエット」と…
  • 7
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 8
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 5
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 6
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 10
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中