ニュース速報

ビジネス

NY市場サマリー(8日)

2016年01月09日(土)09時02分

[8日 ロイター] - <為替> ドルが上昇した。中国が講じた市場混乱の収拾策や、昨年12月の米雇用統計がドルを押し上げた。一方で、中国がこれまでにとった施策が十分だったのかとの懸念も根強く、ドルの重しとなった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.3%高の98.553。ただ、取引時間中の高値99.183を大きく下回った。EBSデータによると、ドルは対円で0.2%高の117.87円と小幅上昇した。ただ、週間では2.2%安と、4カ月ぶりの大幅下落となった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが低下し、短・中期債利回りは数週間ぶりの低水準をつけた。朝方発表された12月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回ったものの、賃金の伸びが伴わず、債券への逃避買いが膨らんだ。

世界成長をめぐる懸念がくすぶっていることも安全資産としての米債買いを誘ったとアナリストは指摘する。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 続落して取引を終えた。年明けの米国の株式相場は、原油安の 進行や世界経済の鈍化懸念で株式相場は不安定な展開が続いており、この日発表された底 堅い米雇用統計も株価続落を止めることができなかった。

週間でダウは約6.2%、S&Pは約6.0%のマイナスと、年明け最初の5営業日 としては過去最大の落ち込みとなった。ナスダックも約7.3%のマイナスだった。  

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 中国金融市場の改善や米雇用統計での雇用者数の伸びを受けて金の需要が後退し、6営業日ぶりに反落した。中心限月2月物の清算値は前日比9.90ドル(0.9%)安の1オンス=1097.90ドル。外国為替市場でドル買いが活発化したこともドル建て商品の金に割高感を与え、金相場は一時1091.80ドルまで値を削った。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 値ごろ感からの買いが先行したものの、根強い世界的な需給緩和観測に押され、5日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前日比0.11ドル(0.33%)安の1バレル=33.16ドルと、11年11カ月ぶり安値を更新。年明け後にリスク要因が相次ぎ表面化し、週間では10.5%安となった。3月物の清算値は0.17ドル安の34.32ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米3月小売売上高1.4%増、約2年ぶり大幅増 関税

ワールド

19日の米・イラン核協議、開催地がローマに変更 イ

ビジネス

米3月の製造業生産0.3%上昇、伸び鈍化 関税措置

ビジネス

カナダ中銀、金利据え置き 米関税で深刻な景気後退の
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 9
    あまりの近さにネット唖然...ハイイログマを「超至近…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 10
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中