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インタビュー:経済活性化が来年の目標、利上げペース緩慢に=米SF連銀総裁

12月18日、ウィリアムズサンフランシスコ地区連銀総裁が、ロイターのインタビューに応じた。写真はサンフランシスコで18日撮影(2015年 ロイター/Stephen Lam)
[サンフランシスコ 18日 ロイター] - ウィリアムズ米サンフランシスコ地区連銀総裁は、労働市場やインフレ率を押し上げるべく経済を引き続き活性化させることが来年の目標とした上で、目標達成に向け利上げペースは緩慢となるが、予測可能な動きとはならないとの認識を示した。
総裁はロイターとのインタビューで「政策調整という点ではいずれにせよ、毎回の会合が確実に現実味を帯びてくるだろう」と語った。
また「市場では早くも一回おき(に政策調整が行われる)との見方も飛び出しているようだが、われわれが過去数年かけて学んだように、経済は常に予想通りに動くとは限らない」とした。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見を行う3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で次回の利上げが行われるとの見方が強まっている。
しかし、ウィリアムズ総裁は「記者会見のあるFOMCで最初の利上げを実施するのは意味があった。だが、今後はさほど問題にはならないだろう」と語った。
失業率の見通しについて、FRBの緩和策により現在の5%から来年末までに4.5%前後へ低下すると予想した。
景気は当面拡大基調が続くが、エネルギー価格の下落とドル高により物価は低いままだと指摘した上で、2017年までにインフレ率はFRBが目標とする2%に達すると述べた。
総裁は「景気を過熱させる必要はない。安定的なペースで推移すべきだ」と述べた。FRBが金利を長期的に中立的な水準とみられる3.25%から3.5%付近へ緩やかに引き上げることにより、緩やかな成長が達成されるとの見通しを示した。
*内容を追加します。