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物価2%とGDP600兆円、何としても達成したい=菅官房長官

2015年12月05日(土)13時01分

 12月5日、菅義偉官房長官は都内で講演し、全国の都道府県で有効求人倍率が1を超え「アベノミクスの効果が地方まで行きわたった」と自賛した。2月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 5日 ロイター] - 菅義偉官房長官は5日都内で講演し、全国の都道府県で有効求人倍率が1を超え「アベノミクスの効果が地方まで行きわたった」と自賛した。今後は名目国内総生産(GDP)600兆円の目標と、政府・日銀が共有する2%の物価目標を「何としても達成したい」と強調した。

<日本は観光大国になれる>

安倍政権が「新3本の矢」の一つに掲げた「600兆円」について「『できるわけがない』と批判されたが、3年前の大胆な金融緩和も同様に批判された」と指摘し、実現性に自信を示した。世界の人口増はアジアがけん引するとし、「日本は地政学的に優位な位置にいる」とも指摘した。

経済のけん引役として特に重視したのが観光。「2015年の外国人観光客数は今の勢いが続けば1980数万人。2020年目標の2000万人に間もなく到達する」との見通しを示した。外国人観光客数が世界最大のフランス同様に日本は「自然、気候、食など観光客が訪れる要素を満たしている」とし「日本は観光大国になれる」と言い切った。

2020年の東京五輪・パラリンピックも経済のけん引役として期待。「過去の五輪の経済効果の調査を日銀に依頼したところ10%以上の経済成長効果があった」と指摘した。電力自由化による発送電分離で「競争による安価な電力を実現したい」とも述べた。

(竹本能文)

ロイター
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