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米新規失業保険申請27.1万件に減少、雇用市場の底堅さ示す

11月19日、米新規失業保険週間申請件数は27万1000件に減少し、雇用市場の底堅さを示した。ロサンゼルスで開催されている就職フェアの模様。6月4日撮影。(2015年 ロイター/David McNew)
[ワシントン 19日 ロイター] - 米労働省が19日に発表した14日までの週の新規失業保険週間申請件数(季節調整済み)は5000件減の27万1000件だった。市場予想と一致した。雇用市場が比較的底堅いことを示す内容だ。
BMOキャピタルマーケッツのシニアエコノミスト、ジェニファー・リー氏は「雇用市場の改善を示すさらなる証拠で、(利上げを目指す)FRBが見たがっている内容だ」と述べる。
申請件数は30万件を切ると雇用市場が引き締まっていることを示すとされるが、新規申請件数は37週連続でこの水準を下回っている。37週間はここ数年ない長さで、1970年代初めに記録した期間とも、そう大きくは違わない。
労働省のアナリストは今回の統計に通常と異なる特殊要因はないとしている。ルイジアナ州の数字だけは推定ベースだった。
週ごとの不安定要素を除いた4週移動平均は、前週比3000件増の27万0750件で、42年ぶりの低水準に近づいた。集計が1週遅れる失業保険受給者総数は7日までの週で2000件減の217万5000件だった。
今回の失業保険申請件数は、来月上旬に発表される11月分の雇用統計と調査期間が一部重なっている。申請件数の4週移動平均が10月から11月にかけて7500件増えたことを考えると、11月は雇用の伸びが減速すると見込まれる。10月は非農業部門の就業者数が27万1000人増と勢い良く伸びた。
11月の新規雇用者数の市場予想の最低ラインは20万人となっている。米連邦準備理事会(FRB)が12月15、16両日の政策決定会合で利上げに踏み切ることを後押しする内容となりそうだ。
世界経済が弱含む中で、米国の雇用市場は底堅さを保ってきた。失業率は5%とFRBが最大雇用とみなす水準まで低下している。求人1件当たりの求職者数は2007年以来の少なさだ。労働市場の緩みが消えつつあることは、長期失業者の減少からも見てとれる。前日に発表された10月分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、大半の参加者は12月の利上げに前向きだった。
同じくこの日発表された11月の米フィラデルフィア地区連銀業況指数は1.9で、前月のマイナス4.5から、3カ月ぶりにプラスに転じた。新規受注指数はマイナス3.7で、前月のマイナス10.6から7ポイント改善した。ただ依然としてゼロを下回っており、製造業の活動が引き続き弱含んでいることを示唆した。製造業はドル高やエネルギー企業の投資削減、企業在庫の取り崩しの影響で痛手を被っている。