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新健全性基準のTLAC、邦銀の業績に大きな影響ない=全銀協会長

11月19日、全国銀行協会の佐藤康博会長(みずほフィナンシャルグループ社長)は定例会見で、国際的に活動する大手銀行に課される新しい健全性規準「TLAC(総損失吸収能力)」について、邦銀の業績に大きなインパクトはないとの見解を示した。都内で12日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 19日 ロイター] - 全国銀行協会の佐藤康博会長(みずほフィナンシャルグループ<8411.T>社長)は19日の定例会見で、国際的に活動する大手銀行に課される新しい健全性規準「TLAC(総損失吸収能力)」について、邦銀の業績に大きなインパクトはないとの見解を示した。
FSBはこのほど「グルーバルなシステム上重要な銀行」(G―SIBs)を対象として、普通株などの自己資本と損失吸収できる社債などを合わせた資本をリスク資産比で2019年に16%、22年に18%保有することを義務づけると発表した。日本では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など3メガバンクグループが対象となる。
佐藤会長は「(TLAC債の)発行コストが焦点になるが、欧州の銀行の発行を見ていると、若干コストが高くなるのは事実。ただ、追加コストの水準や邦銀の所要額の規模を考えると、業績に大きなインパクトはないと考えている」と語った。