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第3四半期の米雇用コスト0.6%上昇、インフレ加速にはなお不十分
10月30日、第3・四半期の米雇用コスト指数は0.6%上昇、インフレ加速には不十分な水準にとどまった。写真は賃上げを求めるデモ参加者。4月15日撮影(2015年 ロイター/Shannon Stapleton)
[ワシントン 30日 ロイター] - 米労働省が発表した第3・四半期の雇用コスト指数は0.6%上昇と、伸びは第2・四半期の0.2%上昇から加速した。労働市場の引き締まりが継続していることを示した。伸びは市場予想と一致した。
前年比では2.0%上昇。インフレ率を米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に押し上げるには、雇用コスト指数は3%の伸びが必要とされており、これを依然大きく下回っている。
雇用コスト指数は労働市場の緩みを判断する指標として注目されているほか、コアインフレを予測する上で重要な手掛かりとなる。
失業率は現在5.1%に低下し、多くのFRB当局者が完全雇用に整合するとみる4.9%の水準に迫っているが、賃金の伸びは鈍いままだ。
雇用コスト指数の約70%を占める賃金・給与は0.6%上昇。第2・四半期は0.2%上昇だった。
民間セクターの賃金・給与は0.7%上昇と、前四半期の0.2%上昇から伸びが加速した。