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インタビュー:国内には収益最大化させる不動産多い=ビーロット社長
[東京 11日 ロイター] - 不動産投資会社のビーロット<3452.T>の宮内誠社長は、ロイターとのインタビューで、日本国内には潜在力が十分に生かされていない不動産が多いとし、今後もそのような物件に投資し、収益を最大化させる機会が多いとの見解を示した。
同社が手掛けるオフィスビルのホテルへの用途転換は、訪日観光客が年間2000万人に達しようとし、ホテル不足が顕在化する中で注目を集めている。
オフィスビルをホテルに初めて転換したファーストキャビン(東京都中央区)は、すでに海外の投資家に売却。現在2件目の開発を東京・新宿で進めている。宮内氏によると、この他にホテル開発を検討している物件が、都内を含め2件ある。
投資案件の発掘は「(不動産)市況全般が活況なため、徐々に難しくなっている」と宮内氏は指摘する。
ただ、中古オフィスビルをホテルに再生するビジネスにはリスクが伴なうため、ノウハウを持つ企業は限られているとみている。
ビルの再生に関しては「単に空室を埋めるだけなら、賃貸に強みのある不動産会社がやればいいことだが、われわれはそうではない」と指摘。用途や間取りの変更をしながら再生し、同社の優位性を保っていくと述べた。
今後は富裕層向けの仲介ビジネスを伸ばす方針で、同社はシンガポールに子会社を設立。シンガポールの富裕層の投資を日本に呼び込んでいく計画だ。
*インタビューは7日に行われました。
(藤田淳子 編集:江本恵美)